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カタカナ河野の気になる町とモノとコト vol.5世田谷線 松陰神社前~上町

#コラム


カタカナ河野の気になる町とモノとコト 世田谷線 松陰神社前~上町

1年ほど前から何となく気になる町があります。
松陰神社のある、世田谷線の“あの”あたり。
世田谷区の上野毛という町で育った僕は、昔から世田
谷線とはあまり接点がなく、数回しか乗ったことがあ
りません。でも気になる。いや、だから気になるのか?
なんだか同じ城南地区の中でも違う空気がプンプンす
るのです。東東京の蔵前や小伝馬町エリア、あるいは
中央線の高円寺、西荻のような雰囲気なのか?
まだ雪が道端に少し残る寒い平日に、松陰神社前駅に
降り立ちました。

駅を出て世田谷通り方面に歩くとすぐにあるこちら。
手づくりおでん種の店「おがわ屋」さん。
以前カタカナの常連のお客様から、「松陰神社前に最
高に旨いおでん屋がある」と聞いていました。見るか
らに絶対おいしい!悩みながらも10種類をセレクトし
ました。その日の夜、早速食べましたが絶品! 練り
物が苦手な僕が言うのですから本物です。

時計を見ると14時が近づいています。この町でお昼ご
はんを食べたい店がありました。「食堂めぐる」さん。
昨年開店したお店だそうですが、偶然ネットで記事を
読み、興味を持ったのです。「食堂のおばちゃんにな
りたかった」と言うオーナーの宇都宮さんが1人で切
り盛りして、日替わりで定食を出しているそうです。
でも、、残念ながら、「今日のお昼ご飯は売れきれま
した」と小さな貼り紙がレトロなドアに。

★読んだ記事はこちら→せたがやンソン

焦ってスマホで探すと、気になる店にヒットしました。
「キッチンはたなか」さん。ネットの評価とは裏腹に、
ときどきズバ抜けて良いお店があります。こちらもス
マホの画面からそんな雰囲気が感じました。店の前に
立つと、少し扉を開けるのを躊躇してしまう年季の入
った外観。エイ!と中に入ると、カウンター席と2名
掛けのテーブル席が2つ、お客さんは誰もいません。


妻はイカフライとひな鳥定食¥750、僕はカツカ
レー¥630+熱燗。ボリューム満点で旨い。

オーナーのはたなかさんにお話をお聞きしました。
このお店をはじめて39年。1人で切り盛りしてきたそ
うです。昨年までは夜もやっていたそうですが、いま
はお昼だけ。国学院大学のすぐ裏にあるので、昔は学
生さんや、大工さんなどの職人さんで昼も夜も大繁盛
していたそうですが、最近は学生さんも職人さんもご
飯はコンビニで済ましてしまう時代。「うちにくれば
700円でお腹いっぱい食べれるのにねぇ、、」と笑い
ながらも少しさびしそうでした。
40歳を越えてからお店を始めたはたなかさん。僕たち
も40歳を越えての起業だったので、いまも現役で働く
彼女の原動力は何なのだろう?と考えました。きっと
「ごちそうさまでした!おいしかった~!」の一言が
彼女を今日もキッチンに立たせるのだと思いました。


とてもチャーミングなはたなかさん。またお邪魔します。


町のシンボルの松陰神社。とても清らかな空気につつまれていました。

その後、気になるお店、「松崎煎餅」さん、古本屋の
「nostos books」さん、焼き菓子屋の「MERCI BAKE」
さん、ドーナツとベーグルの”オルオル“さんなど全部
お休み…水曜日の松陰神社前は避けたほうがよさそう。

その後上町まで歩き「YOUR DAILY/COFFEE」さん
でカフェラテとチョコレートケーキを頂きました。
空間の使い方がとても上手で参考になります。肩の力
が抜けているけど背筋が伸びる。そんなリラックスで
きるお店でした。
そのまま近くにある「工芸喜頓」さんにお伺いするも
「買い付けのためお休み」との貼り紙が、、、。


こんな日もたまにはあると思った世田谷線の旅でした。
リベンジします!

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カタカナ河野の気になる町とモノとコトでした