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春の盆栽のワークショップ 体験記

#作家さんのこと

先週末開催された「榊麻美植物研究所」春の盆栽のワークショップに参加しました!スタッフのわきたです。
念願のはじめての盆栽、しかも自分が作れるなんて!幸せです。
榊さんについて詳しくはこちらから→

はじめに、本日の主役!それぞれの盆栽の紹介をして頂きました。
ちょこんとした小さい葉っぱが可愛らしい「雲仙米ツツジ」、黄色いお花が綺麗に咲いている「姫瑞樹」、
濃いピンクの桜のような薔薇が咲く「雅薔薇」、葉っぱが石化したように固く縮れている「石化檜」、
枝が細く繊細な「雪柳」、竹がミニチュアになったような見た目の「ヒメトクサ」、
青紫色の花が咲く「紫丁花」…
お花が咲くもの、葉っぱが茂るもの、変化が少ないものなど、ひとつひとつに個性があります。

季節を通してこれからどのように変わっていくか、適した環境なども丁寧に分かりやすくご説明していただき、
盆栽を改めてじっと見て、あれもいいなあ、これもいいなあと自問自答しながら
(こうやって悩んでいる時間もとても楽しい…)私が悩みに悩んで選んだのは、「紫丁花」です。
石化檜も個人的にかなりツボで、(葉のつくりがたまらなく可愛いのです…)
とっても迷いましたが、育てていく中での変化も楽しみたいと思い「紫丁花」にしました!

実は鉢もお好みのものが選べます!陶器の優しい質感が気持ちいい、榊さん手作りの鉢です。
盆栽が快適に生きられるように考えられた作りになっています。
お花のカタチ、まあるいカタチ、カクカクしたカタチ…こちらは、迷わずビビッときました。
細く繊細な枝に、青紫の可憐な花を咲いた姿を想像して、少し緑がかった素敵なこちらの鉢に決定!

さあ!ここから、盆栽の鉢植え作業になります。ワクワク…!
まずは、鉢の準備から。

土もれや虫の侵入を抑えるため、鉢の底面の穴に網を取り付けます。
網は針金できちんと固定し、長いものはカットします。

鉢の準備が出来たら、土づくりです!
トレイに、赤玉土、富士砂、くん炭を混ぜていきます。
それぞれ、排水性や根腐れ防止、保水性があったり、虫予防など盆栽が健康にいられるように
助けてくれる効果があるそうです。

そしてポットから、本体を優しく取り出し、お箸で根の間についた土を取っていきます。
わたしの「紫丁花」は、植え替えしてから間もなかったそうで、根っこが伸びていませんでしたが、
必要があれば伸びきった根っこは、鋏で切っていきます。

盆栽初心者の私は、根っこって切っても大丈夫なの…?弱ってしまったりしないのだろうか…と
不安要素で一瞬頭がいっぱいになりましたが、
春の時期が一番、植え替えに適している時期だそうで、どの植物もこの時期あれば
ダメージが少ないそうです!春のエネルギーってすごいですね!

このあとは、いよいよお楽しみの鉢植え作業です。
土がある程度混ざった後、トレイからコップに移し、盆栽を鉢に入れ、植える位置を決めていきます。
盆栽の顔が決まる、この作業は特に大事なポイントです。なんだか、すこし緊張…

盆栽が一番美しくみえる位置を見つけ、決まったら先ほどの土を優しく鉢に入れていきます。
終わったら、土が細かな根の間にも入るように、お箸でザクザクと土をつつき、
形も整えて水をあげます。

最後は、苔を貼っていきます。
青々しく、みずみずしい綺麗な苔がトレイにいっぱい並んでいる姿に
思わず、わあっ!と声が出てしまいました、
苔もよーく見ると一つ一つ長さや色、雰囲気も違いがあります。
この小さな森のようなミニチュアの世界観がたまりません…

好きな苔を選び、大きさや高さを鋏で切って調節をし、きゅっときゅっと詰めるように
貼っていきます。実はこの作業が、個人的に一番難しく….とても苦戦しました。

最後は榊さんに仕上げをしていただき…

ついに完成です!やったー!
苔を貼る前と後だと、別人ならぬ別盆!?雰囲気がガラリと変わりました。
なんだか、より盆栽らしくビシッと引き締まった感じです!
家のお外のどこに置こうかな、考えるとワクワクします。

植え替えも初めての経験で、始まる前はほんのすこしドキドキしていましたが、
とっても、とっても楽しかったです。そして盆栽のことも、もっとたくさん知れて嬉しい…
植物と触れ合いながら、談笑して、時には無言になってしまうくらい作業に集中して…
穏やかであたたかな、優しい時間でした。
素敵な小さな鉢におさまる「紫丁花」を見るたびに、気持ちがなんだかほっこりします。
これからよろしくネ。

榊さん、本当にありがとうございました。

~おまけ~
今回一緒にワークショップに参加してくださった、小学生の姉妹の女の子。
盆栽に興味が湧いたきっかけを聞いてみると、
サザエさんで、カツオくんがお父さんの大切な盆栽を割ってしまう…という、
なんともショッキングな回を見てから盆栽が気になる存在になったそう!
なにがきっかけになるか分からないものですね…!
ちなみに二人ともとっても上手に、盆栽に苔を貼れていました!もちろん、私よりはるかに上手!
2年後の植え替えまでに、苔貼り修行したいと思いますっ

katakana わきた

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katakana/カタカナ自由が丘店からのお知らせでした。