katakana – カタカナ(日本のカッコイイを集めたお土産屋さん)

日本のカッコイイを集めたお土産屋さん

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ブログ|BLOG

竹のイベントをいつかやりたいと思っていました。
今週末から始まる「ガラスと竹展」の竹のモノをさがす旅に出ました。

竹は日本全国に生育していて、竹を材料に生活の道具を作る人々は各地にいます。
いままで出会った竹のモノは、職人が作る生活に寄り添った実用重視のモノで買い物カゴやザルなどの荒物。対照的に和装をしてお茶会などの時に持つ、京都や静岡などで作られる繊細な工芸品などでした。

本音を言うと、竹のリンゴ籠は同じ価格であればアケビ籠に軍配があがり、繊細な工芸品のバッグなどは、カタカナの世界観とは少しアンマッチだと思っていました。値段も高級価格ですし、、

問屋さんと話していても、「夏だから竹のモノをやりたくなる気持ちは分かりますけど、そんなに簡単に売れませんよ」

そうなのです。竹って身近な素材だけに、なかなか価格とモノのバランスが取りづらい。でも、きっと良いものを作っている人はいるはずです。いったいどこにいるのだろう?

「そうだ、竹と言えば大分!」
さがしモノの旅は普通アポイントを何件か取って、そこをベースに色々と動くのが最近のスタイルでしたが、今回は珍しくノンアポ。「とにかく産地に行けば何かと出会うだろう」そんな考えで大分県の別府に向かいました。

ノンアポですが情報収集はお客様とカタカナとお付き合いのある作家さんから聞き出しました。皆さん大分出身か九州の方なので、ガイドにのっていない情報がどっさり。
ただ、、竹の作家さんの情報はやはり少なめでした。


別府の町に着き、まず訪れたのが「SELECT BEPPU/セレクト別府」と言うお店。
BEPPU PROJECTと言う分県別府市を活動拠点とするアートNPOが運営する「まちのミュージアムショップ、」がコンセプトのお店です。
町家を改装し2階はアート空間で1階が大分の作家さんたちの作品や産品などが並んでいました。そこでさっそく素敵な竹カゴたちに出会いました!お店番をしていた方に、「竹のモノを探しに来たのですがどこに行けばいいですか?」と聞くと「竹細工伝統産業会館に行くといろいろ展示しているはず」
おぉ!有力情報を早速ゲットしました。

お客様で大分出身のチエさんに聞いたオススメのお店が近くだったので歩いて向かいます。



1軒目 「喫茶ムムム」
名前がいいです。「別府でおススメのカフェがありますよ。名前はムムム」
それだけで行きたくなります。30代のオーナーさんが老舗の喫茶店をそのまま使ってムムムを立ち上げたそうです。コーヒーとおいしいティラミスを食べていると、まわりのお客さんが気になりだしました。僕たち以外にまずまずの入店具合でしたが、全員が女性。カフェが女性で埋められている事は特別不思議では無いですが、まさに彼女たちは「喫茶女子」と「旅女子」の集いの場でした。外観と内装はまさに純喫茶。でも中身は30代オーナーでコーヒーはスペシャリティコーヒー。カップはダンスク。いい店です。

2件目「バンブーバンブー」
とても素敵な店です。名前も良いです。大分の竹の商品がたくさん品よく並んでいます。でも、写真は撮りませんでした。外観も撮らなかったのは僕には珍しい事かも。
店員さんの無言の圧迫がすごかったから、色々な注意書きが店内に貼ってありますが、少し驚いたのが「お手お触れないで下さい」カタカナにも繊細な商品にはそう書く事もありますが、ほとんどの商品に「お手を触れないで下さい」。
カゴを見たいと思い店員さんに伝えると、白い手袋をして見せてくれますが持たせてはくれません。カゴは生活の道具でそこまで繊細に扱わなくても良いかな?と思っていたので、ある意味ショックを受けました。でも気持ちはすごくわかります。
お店をやっていると不特定多数の人が入店し、お店の商品をとても雑な扱いをして帰っていく人がいます。作り手が想いを込めて作ってやっと納品してくれたモノに傷をつけられると本当に悲しくなります。しかもここは全国でも有数な観光地の別府です。竹のモノに興味がない人も沢山訪れるはずです。
でも、このお店は本当に良い店なので、何かのきっかけで店員さんが楽しそうに販売をされていると別府の町がもっといい街になると思いました。



3軒目「竹工芸 山正」
お客様のチエさんから「オーナーの奥さんは喋り出したら止まらないから気を付けて」
と言われましたが、止まりませんでした(笑)。たぶん1時間以上は竹と別府のトークを聞かせて頂きました。何代も続く竹工芸屋さんなので、目利きは確かで厳しい。「最近の若い人の品物は楽をしようとしてる。昔の職人はいかに技を凝らして早く仕上げるかを考えていたのよ。アドバイスをすると「それは私の作風と違う」なんて自分の技術不足を棚に上げているのよ」竹への愛が深いからだと思いますが、若手には厳しい、、
ズバズバ言うかわりに、きっと感動した時にはベタベタに褒めるでは?
そんな魅力を持った方でした。また立ち寄りたいお店です。



3軒目 「SPICA」
カタカナの仲良しのフラワーアレンジメントするCUI CUIのシラカワサンから教えて頂いた雑貨屋さん。外観はどの町にもありそうな1階が店舗で2階がアパートって感じの建物ですが、中に入ると二階の床を取り除き吹き抜けになっていました。カッコいいけどカッコつけすぎない。素敵な空間が広がります。お店に置いているモノもきちんと選ばれたもので、しかも、売れるものと見せるモノのバランスが心地いい。何組かの常連さんが楽しそうにオーナーさんとお喋りをしながらお買い物をしていたのが印象的。遠方からのお客様も多いとは思いますが、あくまでも地元の方々に支えられ、お客さんが自慢したくなるお店だと思います。こちらのお店を見ると「あぁ!広いお店でカタカナを運営したら楽しいだろうなぁ」と思うのでした。


4軒目 「友永パン」
こちらのお店も皆さんからおススメされたパン屋さん。
別府の駅からは結構離れていて車でないと難しい。
「みんなが薦めるけど、別府のパン屋さんでしょ、、」と行くのをためらいましたが、訪れてよかった!ピークをだいぶ過ぎた夕方でしたが、続々と駐車場に車がやって来ます。建物がもうやばいです。おいしい空気が外まであふれ出ちゃってる。

店内に入ると外観と内観のGAP無し!
昔からの棚や木箱などを丁寧に使っていて、すべて磨き込まれている為、古いのに清潔感が半端ない。それだけでこのお店の経営スタイルが感じられます。
さらにこの空間を気持ちよくしているのが、従業員の皆さんのキビキビした動き。
100年続くのも納得です。



入り口は行ってすぐに整理券の札が。番号が250番まである!

カウンター後ろの大きなメニュー表。
わかりやすさとデザインを意識していないデザインに惹かれます。
ロールシールも完璧。こんなお店は強いです。もう何があっても少しくらい揺らぐことはあっても、倒れる事は想像できない。やっぱりお店っていいなぁと思いながらパンを買いました。たぶん皆さんが想像しているよりおいしいです。別府に行ったらタクシー飛ばしても行くべきところです。


次の日は朝から「竹細工伝統産業会館」に向かいました。

竹細工の歴史を職員の方に説明してもらいながら館内を廻ると、ただ見るだけとは違い、知識として竹細工を触れることが出来ました。
ミュージアムショップを覗くと、熟練職人の作品や若手作家の作品。水鉄砲や笛などの玩具まで竹製品がたくさん並んでいます。
素敵な竹の作品を作っている人がいることは分かった。では、どこで出会えるのだろう?そんな疑問をミュージアムショップの方に尋ねたら。ここに行って見たらどうですか?と教えて頂いたのが「cotake」という工房であり竹製品を扱うお店。


さっそく別府市内の工房を訪れました。


突然の訪問にこころ良く迎えてくれたのが、別府竹細工の工芸家、佐藤美樹子さん。
別府出身の彼女は別の仕事をしていましたが、初めて訪れた竹細工伝統産業会館で「竹細工の美しさに感動」。別府生まれなのに竹の良さを知らなかったことに使命を感じ、職人になり、店を出すことを決意しました。「竹製品を買ったことのない世代に身近に感じてほしい」思いで自宅に工房を兼ねたショップをオープンしたのだそうです。

佐藤さんの目で見て紹介したいと思う作り手たちの作品。
大興奮です。



お話をいろいろしていくと、だんだん竹細工の作り手たちの事が分かって来ました。
作家さん達はほとんどの方が受注のモノで手がイッパイで、手持ちの在庫は持っていない事。販売ルートもある程度決まっているので積極的にPR活動しなくても良い事。
竹の原料からヒゴを作り作品を製作する一貫生産の為に量が出来ない。なので受注があり過ぎても困ってしまう。
なるほど!竹の作家さんになかなか出会えなかったのはこんな背景があったのです。

でも、どうしても紹介したい作家さんを佐藤さんにお願いをして、彼女がアプローチををしてくれてOKを頂いた作家さんが今週から始まる「ガラスと竹展」で紹介させて頂きます。※cotakeさんの店舗画像の次の籠の写真は佐藤さんの作品です。今回は急な日程だったので展示は出来ませんでしたが、いつか自由が丘の皆さんに見てもらう日を作りたい!

その後、竹問屋としては日本で有数の規模の竹苑さんにお邪魔して別府を後にしたのでした。

翌日は福岡県八女に向かいます。モンペでお世話になっている「うなぎの寝床」の富永さんに竹細工の作家さんを紹介して頂きます。
そこで僕たちは、竹ってすごい!って思い知ったのです。

日本のカッコイイを集めたお土産屋さん
カタカナからのお知らせでした。