あすなろ工房マルシェ
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米食いネズミと餅つきウサギ
僕の家にはネズミがいました。
そのネズミが今は僕達のお店にいます。
そのネズミは去年僕が金沢で買ってきた郷土玩具です。
「米喰いネズミ」と言う名前で、木と竹で出来ています。
竹の部分を指で押すと、「コツッ!」と言う音と共に
頭とシッポが下がります。
ただそれだけの事なのですが、とても愛嬌のあるネズミです。
その昔、加賀百万石の13代のお殿様前田斎泰公が天保初めの頃、
足軽達に作らせたのが始まりとされています。
ネズミと言うと、あまり良いイメージが有りませんが、
「コツコツ」とお米を食べる様子から、こつこつお金が貯まる
縁起物として昔から人気者だそうです。
もうひとつはウサギです。
「餅つきウサギ」と言う名前で、ヒモを下に引くと杵を
持ち上げて、離すと振り下ろします。
ただそれだけです。
でも色合いといい、完成度のゆるさといい、このウサギも
何だか憎めない子です。
このウサギは、米食いネズミと並べられて、お宮さんのお祭りや、
お正月の縁起物として金沢で売られている物です。
共に愛らしさを振りまいている為に、お店に来るチビッ子達の絶好の
標的になっていて、片方の耳が気付くと取れてしまっています。
やさしく触ってね。