Katakana-日本のかっこいいを集めたお土産屋さん

とっても大きなバックのお話

#日々の出来事

僕たちのお店にはとっても大きなバックがあります。
正確には「ありました」です。昨日までは、、

そのバックはショルダーバックです。
でも、皆さんの想像よりもビックリするくらいの大きさです。

展示会でこのバックを見つけて「カッコイイな~!でもデカイな~」
と思いながらも発注してしまいました。
納品されたバックを見て再びビックリ!「デカイ、、、」

商談時の記憶がよみがえって来ました、、
「このバックは何を入れるバックですか?」との問いかけに、
デザイナーの名雪君は、こう答えてくれました。
「このバックはバックですが、纏う(まとう)様に着るバックなのです」
「、、、、、」
まったく答えになってません。

これは売れないな、、失敗したな、、と思いました。

でも、でもネ。鏡の前でこのバックを肩から掛けて見ると!
驚くほどシックリと来るのですよ! 
まさに纏うようなバックです。

カッコイイのですが、やっぱり何を入れて良いかサッパリ分かりません。
肩に斜めがけをした状態で、ヒザの辺りまでの長さが有ります。
横幅は体の右半分が完全に隠れてしまう大きさです。(前も後ろも!)

そして、下から20cm位のところにファスナーが横に一周付いています
「オッ!これは使い勝手を良くするアイデアだな!!」と思い、
ファスナーを全部開けると、なんと!!
さらに、30cmたてに大きくなりました、、、、

やっぱり、これは売れないな、、

お店に来て頂いた方の中で、このバックを見た方がいると思うのですが
店内の試着室脇のラックに吊るされていた、あのバックです。

何だかOpen以来5ヵ月間もその場所に置かれていたので、僕たちの
中では商品と言うより、「いつもお店にいる無口な仲間」と言う不思議な
感覚になっていました。

そんな、大きなバックですが、昨日旅立って行きました。
お昼過ぎにカップルでご来店された男性が、このバックに釘付けに
なっていました。
鏡の前に立ったお客様は、僕が「ドキッ!」とする位、とてもこのバックが
似合っていました。
お話を聞くと、お誕生日とクリスマスのプレゼントの良いモノが無くて
今日までお預けになっていたそうです。
お誕生日がいつかは分かりませんが、クリスマスから数えると、3ヵ月!
「今日、出合いました!」と言う顔をしています。
その後お二人で作戦会議の後にお買い上げ下さいました。

きっと大切にしてくれるだろうな!

大きなバックがいないラックの端っこが、「スースー」する様な、チョッピリ
寂しい景色になりました。

ここまで読んで、最後にこのバックの写真があるのだな?
と思うでしょうが、
ゴメンナさい、画像はありません!

だって、、売れると思って無かったんだもん。