あけびの籠のお話 東北の手仕事展からのおたより
話はさかのぼること4年以上前、katakanaを始めるにあたりお店に置きたい商品のひとつが青森のあけびの籠でした。
当時何のツテもない私たちは、直接弘前にある宮本工芸さんを訪ねてお願いしてみることにしました。
商品が並んでいる一階では職人さんの手で編まれたあけびの籠や山ぶどうの籠たちが出荷を待っていました。それから二階にあった作業場を見せていただきました。
あけびの実は馴染みがありますが、蔓は初めて見るような感覚でした。
あけびの蔓は夏から秋に岩木山麓まで採りに行き、日数をかけて干して乾燥させ、水に浸して柔らかくしてから編み始めるそうです。
そのすべてを手作業でおこなっていて、硬くて弾力のある蔓を美しく編み上げていく職人さんの姿はとてもカッコよかったです。
katakanaのお店に宮本工芸さんのあけびの籠が並んだ時、私も記念に乱れ編みの小さな籠を購入しました。
実はそれからあけびの籠は少しお休みしていました。
青森の津軽地方も何年か続いた猛暑であけびの蔓が採れにくくなっていて価格もあがってしまうことでした。いつかまたやりたいと思い続けて、昨年の夏思い切って再び宮本工芸さんを訪ねました。
「三ヶ月以上はかかるよ~」と言われて待つこと半年以上、再びあけびの籠が店頭に並びました。
妻胴張りホラ編みタイプと、細長の並編みタイプ。美しいです、、、
手前がリクエストした乱れ編みの大きめサイズ。
使い込んでいくと艶が出て、色に深みが増していきます。
先日のお馴染みさんのことば。
「かごはバッグの数にカウントされないの!」籠が大好きでたくさんコレクションされているお知り合いの方がおっしゃっていたそうですが、その名言に妙に賛同してしまい、私
も記念すべき2個目、乱れ編みの大きめの籠を購入してしまいました。
籠が大活躍しそうな季節になりました。
早めに見に来てくださいね。東北の手仕事展より
witer 3yo
日本のカッコイイを集めたお土産屋
katakana/カタカナからのお知らせでした。