Katakana-日本のかっこいいを集めたお土産屋さん

週末絵本館第34回 道草の名前

#週末絵本館

週末絵本館第34回 道草の名前

木々の緑がまぶしいくらい美しく、清々しいという言葉がぴったりのこの季節が一年の
中でも特に好きです。梅雨を迎える前のほんの少しの期間ではありますが。
庭先の花が咲き始め、さつきの花もとても華やかです。
公園や道ばたでは名前は知らないけど小さな植物がかわいらしい花を咲かせています。

「道草の名前」はそんな名前も知らない雑草と呼ばれている小さな植物の名前や由来、
生え方、知恵や力などを深く丁寧に教えてくれます。ほとんどが日本全土で見られ、
ほとんどが公園や道ばたに生育しているとても身近な植物たちです。

表紙にも描かれているシロツメクサ。公園などでよく見かけますが案外知らないことが
たくさんあります。名前の由来。漢字で「白詰草」と書きます。江戸時代にオランダから
ガラス製品を持ち込む際に、割れないようにと箱の中に敷き詰められたことから「詰草」
と呼ばれるようになりました。
春に生え始めたシロツメクサには弾力性があり自然の絨毯のようです。
シロツメクサの上に寝転ぶと気持ちがいいのも納得です。
あの丸くて小さな可愛らしい花にも虫たちを呼ぶために、長く咲いているように見せる
ワザがあります。
茎も丈夫でしなやか。花かんむりにしやすいのはそのためだそうです。
シロツメクサは丈夫で柔らかく、地を這うように生きます。
幸せの象徴、「四葉のクローバー」は、突然変異か成長過程で踏まれることで傷つき、
生まれることが多いそう。幸せは案外踏まれて育つのかも知れません。
何だかシロツメクサを見に公園に出かけたくなります。

表紙の青く小さな花をつけた植物には意外な名前が。見た目と違う少し可哀そうな名前に
ビックリします。

小さな道草たちのことを知れば知るほどうれしくて、帰り道本当にみちくさをしてしまい
そうです。

・タイトル  道草の名前
・絵     加古川利彦
・出版社   マイルスタッフ
・プライス  1900円+税

絵と詩を持ち歩いてみませんか。たのしい絵本を揃えてお待ちしています。

日本のカッコイイを集めたお土産屋さん
katakana/カタカナからのお知らせでした。
 katakana Online Storeもニッポンの心地良いものを揃えてお待ちしております。