カタカナ河野の気になる町とモノとコト vol.19 代々木上原 「ラウンダバウト」
カタカナが次のステップに成長していくために「どちらの方向に向かうか」を、この半年のあいだ真剣に考えています。僕たちが一番得意なことは、やはりお店を運営することなので、次のお店を出したいとは前々から検討していました。でも、カタカナ2号店、3号店という立ち位置のお店を出すつもりはありません。
それではどうするか?
現在カタカナでは、雑貨や文房具、洋品、食品……と、とても多くのカテゴリーの商品を扱っています。そのなかで1ピースもしくは2ピースを抜き取り組み合わせ、そこを深く掘り下げたお店を出していく。そんなことを繰り返すうちに、あるとき化学反応が起きて楽しいことが弾けそうな予感がするのです。
先月、東京を代表する雑貨店、吉祥寺のアウトバウンドさんに久しぶりに訪れて、創業店であるラウンダバウトさんには伺ったことがなかったと気がつき行きたくなりました。
アウトバウンドさんは「少しだけ非日常に針を触れたモノを提供する場所」。それに対してラウンダバウトさんは「暮らしにまつわる 実用的なものを提供する場所」。
この違いをどのように売り場で表現しているか興味があったからです。
吉祥寺から移転先の代々木上原へ。
以前の吉祥寺のお店を拝見したことはありませんでしたが、ここのお店は良くも悪くも普通でした。
常連の方にはとても居心地が良く、初めての方にも買いやすいモノが揃っている。
ムムム、、、と唸ってしまうモノやコトはないけどときどき覗きたくなるお店でした。
すみません。僕の期待値が上がり過ぎていたようです。
でも、ヒントはもらいました。既存店をのれん分けしたり新設するとき、「誰をお客様にしたいのか?」という点はとても大切です。ラウンダバウトさんとアウトバウンドさんはあくまでもターゲットは1
称だと思いました。1人の人がこの店の世界観に共感して両店を行き来する。そんな空気を感じました。
カタカナはどうしたいかと言うと、カタカナに来ていただくお客さまが必ずしも全員新しい店を好きでなくてもいいと思っています。現在のお店では、Aさんは洋服だけ購入します。Bさんは食品だけ買いに来ます。Cさんは子ども向けのプレゼントを探しに来ます。なので、Aさんが「おぉ!すごいな」と思う洋服屋さんを作り、Bさんに「毎日来たくなっちゃう」と言われるような食材屋さんを作ったり、Cさんに「ここで買えば間違いない」と言ってもらえるギフトショップを作ったり。
もう少しでまとまりそうな気がしています。新しいモノやコトを立ち上げるのは大変ですが、楽しさと夢がついて来るので頑張っていこうと思います。
日本のカッコイイを集めたお土産屋
katakana/カタカナからのお知らせでした。