週末絵本館 第46回 はっぴぃさん
はっぴぃさんはこまったことや ねがいごとを きいてくれるのです
やまの うえの おおきな いしの うえに
はっぴぃさんは ときどき くるのだそうです
はっぴぃさんに願いをきいてもらうため
のろのろのぼくと あわてんぼうのわたしは、
それぞれ、はっぴぃさんを さがしにいきます
のろのろのぼくは あるいて
あわてんぼうのわたしはバスにのって
ふたりが出会ったのは、山の入り口の小さな川。
だけど、またそれぞれのペースで山を登ります。
はっぴぃさんに会えるかな
ぼくは、のろのろ
わたしは、どんどん
ふたりは追い抜いたり、追い抜かされたりしながら、山を登って森を歩きます。
お互いに「あの子はどこへいくのかな?」と思いながら。
森をぬけると、そこにはおおきないし!
「はっぴぃさんのおおきないし!」
ふたりは同時に叫びました。
「あの子も、はっぴぃさんにあいにきたんだ」と思いました。
ふたりはおおきな石の上に座ってはっぴぃさんを待ちます。
たいようがふたりを見ています。
すると、そこにあらわれたのは…?
ふたりははっぴぃさんにあえたのでしょうか?
ふたりのねがいごとはなんだったのでしょうか?
いつも、この絵本を読むと
「自分の周りにいる人たちが、はっぴぃさんで、もしかして自分も誰かのはっぴぃさんになれていたら嬉しいな」
と思います。
荒井良二さんの絵本は、直接的な言葉ではないけれど、お話の中から伝わってくるメッセージ
「絵本は子どものもの」と、思っている大人の方にも、ぜひ読んでみてほしいなと思います。
・タイトル はっぴぃさん
・作 荒井良二
・出版社 偕成社
・プライス ¥1300+税
絵と詩を持ち歩いてみませんか。
素敵な絵本を揃えてお待ちしています。
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katakana/カタカナ自由が丘店からのお知らせでした。