さがしモノの旅 盛岡、中尊寺
最初にあやまらなければなりません。
「大北東北展をやろう!」と決めて青森の作り手と打ち合わせをしたり、秋田の作り手と出会うために何度も通ったりしました。
やっぱり自分で動くと、たくさんの人と出会い、モノと出合えます。
しかし、今回岩手を訪れることは出来なかった。
感染者が0名なのに、東京から出張はいけない、、
なので、
今回の岩手はさがしモノの旅はありません。
でも、それでは寂しいので2年前に盛岡に行った時の思い出に浸りたいと思います。
2018年夏
夏休みの帰省を使って1泊2日で盛岡に行きました。
さがしモノの旅の朝と言えば「今日のモーニング」。このモーニング探しがとても面白く、
いつもホテルの朝食は付けずにおいしいお店を探します。
そこそこの規模の街でも喫茶店でモーニングを食べる習慣のない町もあります。
でも盛岡は何軒かある中で選んだのが「いなだ珈琲舎」さん。店内に入った途端、良い店だとわかりました。お店の方々の動きとしぐさと声のトーン。常連さん方のお店を愛している感じ。
このお店をすぐに好きになりました。そしてモーニングが到着。当然すごくおいしい!
特にコーヒーがスッキリしていながらコクがあり、ホロっと苦味が残ります。ブラックで飲ん
で途中からミルクと砂糖を入れたら更に豊かな広がりが。
丁寧に淹れられた珈琲は大切に飲みたくなります。
この思いで淹れる珈琲。美味しいです。
思わずマスターの稲田さんに「豆の卸はされていますか?」
※このモーニングの出会いで8周年のイベントに参加していただき、今回も大北東北展に参加していただきます!!
その後向かったのが「ござ九・森九商店」さん。文化13年(1816)に創業した老舗の荒物屋さん。
当初神仏に使う燈明につかう燈芯売りをしていましたが、しだいに盛岡周辺の農家で作られる手工芸品のワラ工芸・荒物・雑貨を扱うようになり、現在のお店に受け継がれているそうです。
一歩足を踏み入れるとそこはMyワンダーランド。
久し振りに僕はお店で興奮しました。ディスプレーの方法や
1点1点のモノの選び方。例えば、スポンジはすごく品番が絞られているけれど
チリ取りはこんなに種類があるのか?ってくらい陳列されています。
竹カゴやザルの売り場もカッコいい!このフェイスでは素材を絞って形のバリエーション
をみせている、品の良い売場です。什器裏のすだれが効いています。
タワシがいろいろ。パーム椰子にナイロン、そして棕櫚タワシ。
ここではアイテムを集積して素材のバラエティーで選択枠を増やしています。
なにより見ていて楽しい売場です。
ござ九さんに置かれているモノは見たことありそうで、はじめて見るモノが多かったです。
このお店に訪れるだけで盛岡に来たかいがありました。いいなぁ。こんなお店が出来たらいいなぁ。そして僕はこのザルを買っていました。どう持って帰るかは考えていませんでした。どうしよう、、、
次に向かったのが「ひめくり」さん
東北の作家さん、特に岩手の作家さんを中心に作品を紹介している雑貨屋さんです。
オーナーの菊池さんと少しお話が出来ました。
なぜか同じにおいがするな〜と思ったら、創業がカタカナとほぼ同じの2010年の秋。
今までずっと1人でやって来たお店を従業員さんを雇用して、次のステップに進みだそうと決めたそうです。この店はオーナーがすべてを決めて来た空気感が心地よい空間でした。
ひめくりの菊池さんとは、いつか何か出来そうな予感がします。
ひめくりの菊池さんにおススメして頂いたのが「BOOK NERD」さん。
最近本屋が気になる河野ですが、このお店も面白い。
手に取りやすい本もありますが、写真集などはマニアックなモノも沢山ありました。
お店の半分の壁面を使ってイベントを開催していました。
舞木和哉さんの絵の展示でした。お話をお聞きすると、拠点は東急東横線の祐天寺駅。
カタカナの超ご近所でした。面白い出会いもさがしモノの旅の醍醐味です。
お昼はソウルフードを食べないと!
という事で、じゃじゃ麺です。さんがお休みだったので、今回はこちらに!
じゃじゃ麺って以前に盛岡駅で食べて時に「肉味噌が乗っている汁なしラーメン」って印象で特別美味しいとは思わなかった(失礼)のですが、再度チャレンジです。
感想は、「これ!本当に旨い!!」じゃじゃ麺やばいです。でもこちらのお店が
特別美味しいのかな?東京でも見かけたら試してみようと思います。
そして、盛岡と言えば「光原社」さん。
工芸品を扱うお店としてはこちらに訪れない訳にはいきません。実は2年ほど前に、盛岡にチラッと立ち寄った時に見かけた暖簾が忘れられず、まだ販売されていたら購入しようかと悩みながらの再訪問です。
しかし、売り切れ、、いつ入荷するか分からないとの事でした。
入荷したらご連絡を頂く約束をして、今日は手ぬぐいと南部鉄器の風鈴をお土産に。
光原社さんに来たらこの喫茶ルームに行かないといけません。
お店の佇まい、店員さんの心地よいキビキビした動きながらも柔らかい空気感。
何よりコーヒーが美味しい。夏の時期にはクルミクッキーと共にアイスクリームもおススメです。オフシーズンには本をもって出かけていきたいお店です。
あっと言う間の盛岡のさがしモノの旅でした。
盛岡はまだまだ奥が深い。
盛岡に行くなら少し足を伸ばして平泉の中尊寺に!中学の修学旅行ぶりのお参りです。
2011年、世界遺産に登録された中尊寺は更に人気の観光地になっていました。参道に一歩足を踏み入れると空気がガラッと変わり人は沢山いるのに不思議と静かです。
流石1200年近くの歴史のあるお寺だけあって、すべての建造物がお見事!国宝や重要文化財がゴロゴロあり神社仏閣好きの僕は興奮状態。
でも、僕が感心したのが別のポイントがあります。
それはお賽銭のシステム。
こんな事を書くと不謹慎と思われるかもしれませんが、とてもよく出来たお布施の方法でした。
中尊寺は有名な「金色堂」まで一本道の月見坂という山道を登っていきます。その参道沿いに次々と右に左にお堂があります。
最初に「弁慶堂」。そう源義経と一緒に語られるあの弁慶です。
更に進んで、「地蔵堂」「薬師堂」どのお堂をとっても1つのお寺になる位の威厳をもっています。そしてすべてにお賽銭をしてお参りします。そして、それぞれのお堂の脇には札所があり、御朱印が出来てお守りやお札が売られています。小銭が無くなったので両替の代わりにポストカードを買ってお賽銭行脚。
そして中尊寺本堂。さらに進むと「不動堂」「大日堂」「阿弥陀堂」に「弁財天堂」もちろんすべてのお堂の脇に札所があり、それぞれ独自のお札やお守りを並べています。そして「金色堂」にたどり着きます。
沢山の人がいろいろなお堂にお参りしていますが、喜んでお金をお賽銭箱に投げ入れています。
祈り終えた人々は、みんないい笑顔です。
お参りを終えて参道を下りながら、「お金って何なんだろう」と思いながら、不思議とすがすがしい気分になった、
真夏の平泉中尊寺でした。
大北東北展をやります。
岩手のモノをもっともっと知りたかったですが、今回は僕の今知っている岩手だけを紹介します。
でもね。
2月に偶然の出会いがあったのです。
南部鉄の鉄瓶です。
「大北東北展」は10月3日からスタートです。
ぜひお楽しみください。
10周年記念 大北東北展て何?⇒◎◎◎
イベント特設ホームページ⇒大北東北展HP
日本のカッコイイを集めたお土産さん
カタカナ河野のさがしモノの旅でした