Katakana-日本のかっこいいを集めたお土産屋さん

さがしモノの旅 南部箒の高倉工芸さんに行ってきた。

#さがしモノの旅

岩手には行けなかったので、アーカイブの記事です。
はじめて岩手県九戸の高倉工芸さんに訪れたのは今から4年前の事でした。


南部箒を作る高倉工芸さんに行って来ました。
岩手県・九戸が高倉工芸の高倉さんの本拠地です。
山を何個も超えて、田んぼや畑の中を走り抜け、そろそろ目的地だぞ!と思った瞬間、稲ともトウモロコシとも違う背の高い草が道の両側に広がり始めました。
「これはひょっとして箒草?」そうです。高倉さんの畑が道添いに何か所もあるのです。

到着するなり高倉さんから大歓迎を受けて、早速作業場を案内してくれました。

そもそも南部箒って何?


「この箒(ホウキ)毛玉が取れちゃうのです!」

嘘だと思うでしょ?正確には毛玉が取れるのではなく、無くなってしまうのです。

その秘密は??この縮れた穂先なのです。この箒は僕が5年間使い続けて来たので、本気でおススメできる「とっても凄い箒(ホウキ)」なのです。

くっ〜!まさかのピンボケ、、
左が新品。右が20年モノ!写真では分かりにくいですが、お化粧の筆の様になめらかになっているのです。もちろん現役です。1万五千円+税

江戸時代に岩手県の北部・中部と青森県の東部、秋田県の北東部に南部氏が領地を持っていた場所が今も所々で「南部」という名称で親しまれています。九戸は岩手の中でも北寄りの地域になります。では何で南部箒が良いのかというと、原材料の良さと、工夫に工夫を重ねた職人技のたまものなのです。東北はどこでもそうでしたが、この地域でも必要なモノは自分たちで作るという風習がありました。昔から箒は自分で使う分は自分で作っていたそうです。しかし今の南部箒の原型になっているのは、昭和37年に村おこしの一環で当時箒で有名な栃木県・鹿沼より職人さんを招いたことに始まるそうです(意外と最近!?)その時に「これだ!」と思ったのが高倉さんのおじいさんとお父さん。今では清勝さんが受け継ぎ、さらにモノ作りに磨きをかけています。

2階に上がると屋根裏部屋のような空間が!奥が製品を置く格納庫で、手前に昨年収穫した
箒の原料が山積みされています。


先が縮れているのが南部箒の最大の特徴です。初夏から夏にかけて吹きつける強い風「やま
せ」この風によって独特の縮れが生まれます。


この状態が大人気商品の小箒の原型。まずは丁寧に選定した箒わらを根元にしっかりと固定
します。高倉さんの箒はわらのみをふんだんに使います。その量は通常の箒の10倍くらい!
1本に仕上げる時間も数倍。そう聞くとこの値段も納得の価格になっていきます。


続いて根元の装飾をしていきます。装飾と言いましたが、箒が抜け落ちないようにしっかり
固定するための編み込みです。青森のこぎん刺し同様に「どうせやるなら楽しく美しく」と
いう先人の知恵を感じます。


これが箒わらの畑です。春にトラクターで畑をしっかりと土をおこして、5月に1粒づつ種を
まき足で踏んで土をかぶせます。今回訪問した時は2.5メートルくらいの高さに成長していま
した。今年は9月に収穫すると高倉さんは言っていました。


収穫するときは穂先を傷めないように、すべて手作業で行うそうです。
その後は、選別・脱穀→釜茹で→乾燥・選別→編み上げ→完成
さまざまな工程があり完成します。
最高級品は素材を吟味する為選別だけで3年をかける商品も!こだわりが半端ない。


お店の定番品に置きたいけれど、生産量が追い付かないのでイベントのみの展開になり そうです。決して安くはないけれど、掃除機買うのだったら、高倉工芸さんの南部箒はおススメです。

だって、20年以上使える電化製品なかなかないですよ。
まずは、一度見に来てください。カタカナ自由が丘店でイベントを開催します。

そして!

大北東北展でスペシャルを作ってもらいました~!

洋服帚スペシャルバージョン。

藍染の糸を使って、持ち手の布は埼玉県八潮の相澤染工場の「ものあい」に染めて頂きました。

文句なしにカッコイイ。

間もなくサンプルが到着するのでお知らせしますね。
大北東北展をやります。
岩手のモノをもっともっと知りたかったですが、今回は僕の今知っている岩手だけを紹介します。

でもね、、
2月に偶然の出会いがあったのです。
南部鉄の鉄瓶です。

「大北東北展」は10月3日からスタートです。
ぜひお楽しみください。

10周年記念 大北東北展て何?⇒◎◎◎
イベント特設ホームページ⇒大北東北展HP

日本のカッコイイを集めたお土産さん
カタカナ河野のさがしモノの旅でした

日本のカッコイイを集めたお土産屋さん
katakana/カタカナ自由が丘店からのお知らせでした。