日常に、想いに寄り添う花屋「SHUTOCA」

自由が丘・奥沢は、お出かけの街であり、暮らしの街でもあります。
この街を訪れるみなさんに、もっと楽しんでもらえたら。
そんな想いから、カタカナのスタッフがお気に入りのお店や場所をご紹介します。
第2回は、お花屋の「SHUTOCA」さんです。
カタカナ自由が丘店から徒歩1分ほど。
お店の前には苗木や草花が並び、店内には色とりどりの切り花が揃い、
つい足を止めて見入ってしまいます。

「SHUTOCA」さんがオープンしたのは、2025年の春。
店長の鈴木さんは、前身となる「ラテール」で店長を務めていましたが、
2024年の年末、急遽これまで通りのかたちで続けることが難しくなりました。
これまで「katakana shin」での個展の際に装飾を手がけてきたご縁もあり、
その知らせを聞いたときは、正直とても驚きました。

その当時のことを、カタカナの代表・河野はこう振り返ります。
「自由が丘には、このお花屋さんが必要だと思ったんです。
どうやったら存続できるのか。
これからも、この街を一緒に盛り上げていきたい」。
一方で鈴木さんも、
「この街で出会ってきたお客様との関係を、これからも大切にしたい。
自由が丘には、花を“暮らしの一部”として楽しむ人が多い。
その日常に寄り添い続けたい」と考えていました。
それぞれが、この場所と街に対して同じような想いを抱いていたこと。
そしてちょうどその頃、カタカナの事務所移転を検討していた
タイミングが重なったのです。
「ラテール」さんの場所にカタカナが移転することで、
同じ場所を受け継ぎながら、
「SHUTOCA」として新たなスタートへとつながりました。

以前のお店から植物のセレクトも少し雰囲気を変え、
「SHUTOCA」では、日本で古くから育てられてきた
古典園芸植物や山野草などもセレクトしています。
そこには、日本の草花の魅力を伝えていきたいという想いがあります。
また、店名の「SHUTOCA」は、鈴木さんの名前にある
「朱」と「花」をつなげてできたもの。
日本語の響きを持つその名前にも、
日本の自然を大切にしていきたいという想いが込められているのです。

鈴木さんの仕事で印象的なのは、ヒアリングの丁寧さです。
主役は花ではなく、「贈る相手のイメージ」や「その方の好み」。
たとえば同じピンクでも、色味や大きさで印象は大きく変わります。
お客様の想いに、どこまで寄り添えるか。
その姿勢は、以前のお店の頃から変わらず大切にしていることです。

お話を聞く中で印象的だったのは、これからのことでした。
「東京で暮らしていると、自然や土から離れがちですが、
人は本来、自然を求めているのかもしれません。
一鉢の植物をきっかけに、土に触れる感覚を思い出す。
そんな体験を届けていきたい」。
そして、いつか野草を摘んでブーケをつくる体験や、
土に触れるワークショップも構想しているそうです。
鈴木さんは、雨を土にゆっくりと浸透させる「雨庭(レインガーデン)」を
たくさんの方に知っていただけるようワークショップなどを開催しています。
2025年、大雨の影響で自由が丘では地下が浸水する出来事もありました。
そうした出来事も重なり、街に土を増やすことの大切さを、
より実感するようになったといいます。
自由が丘はお庭があるお家も多いことから、
そうした考えをさらに伝えていきたいと語ってくださいました。

花を届けることだけでなく、
街との関わり方まで考えている「SHUTOCA」さん。
自由が丘で、日常と想いに寄り添う花屋です。
ぜひふらっと立ち寄ってみてください。
【SHUTOCA】
〒158-0083 東京都世田谷区奥沢5-24-4
Instagram:shutoca
ただいまSHUTOCAさんとコラボした母の日の企画も開催中です!
ふと目にしたときに、 気持ちがやわらぐようなやさしさをもつ SHUTOCAさんのお花。
お母さんへ「ありがとう」を、 きちんと形にして届けたい方に。
今年の母の日に、 そっと寄り添う贈りものになればと思います。

