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週末絵本館第29回 さくら
週末絵本館第29回 さくら
年が明け冬真っ只中な寒い日もありますが、寒さと暖かさを繰り返し少しずつ
春に向っていきます。今週は待ち遠しい春をひと足先にお届けします。
このお話はさくらが満開に咲いてから始まります。
美しく咲いたさくらにひよどりやすずめが花のみつを吸いにやってきます。
「こんなにたくさん咲いたのでごちそうしましょう」
そして花は散るときがやってきます。
風に吹かれてみんな、みんな散って地面には花びらの雪が積もります。
でもさくらの木は、はだかんぼになるわけではありません。小さな緑の葉っぱが出てきて
実をつけます。
雨にあたり、夏を迎え、秋には葉っぱが衣替え。冬が来て北風が吹くとまたはだかんぼ。
でも、やがて来る春を待ちながら芽はしっかり生きています。
春風が吹くころにはつぼみの赤ちゃんがめをさまします。
この絵本はさくらの一年が丁寧に美しい絵で描かれています。
さくらの木はつぼみが出始めるとワクワクし、花が咲いて私たちを楽しませてくれます。
散ってからの葉桜も緑がまぶしく、また楽しませてくれます。
一年を通してさくらの木を観察するのもいいかもしれません。
また楽しみな春がもうすぐやってきます。
・タイトル さくら
・作 長谷川 摂子
・出版社 福音館書店
・プライス ¥900+税
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