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週末絵本館第33回 きみの町で
週末絵本館第33回 きみの町で
ふらっと入った本屋さんで、表紙の絵と帯の言葉が気になってページをめくって
しまいました。
「よいこととわるいことってなに?」
少年たちの電車の中でのこと。
立っているお年寄りや赤ちゃんを抱っこしたお母さんに席を譲るか譲らないか。
いろんな考えが頭の中でぐるぐる、、、
誰かの「正しさ」は他の人の「正しさ」とは限らない。「みんなの正しさ」から
「それぞれの正しさ」がはみ出してしまうことだってある。
「きもちって、なに?」
人間のこころから「きもち」がなくなれば悩んだり、困ったりすることが減るん
じゃないかな。でもそれはきっと退屈でつまらないかもしれない。「嫌い」なも
のが無くなったら気が楽になるはずだけど、引き換えに「好き」なものまで無く
なっちゃったら、それって、幸せなことなのかな。
「自由って、なに?」
「知るって、なに?」
「人生って、なに?」
そんな深い問いかけに小さな優しいお話が始まります。
ミロコマチコさんの挿絵もとても素敵です。
そして、春、夏、秋、冬と震災をテーマにしたお話もぐっときてしまいました。
共感したり、ちょっと考えさせられたり。
この世界には嫌な「不自由」もたくさんあるけど、気持ちいい「不自由」だって
いくつもある。そんな「不自由」を楽しんで生きていける「自由が」ある。
何度も何度も読み返したくなる本です。
・タイトル きみの町で
・作 重松 清
・絵 ミロコマチコ
・出版社 朝日出版社
・プライス ¥1300+税
日本のカッコイイを集めたお土産屋さん
katakana/カタカナからのお知らせでした。
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