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さがしモノの旅 静岡2→岐阜編

#さがしモノの旅

さがしモノの旅の続きです。
静岡に着いて充実の午前中を過ごした後、池ヶ谷君と合流しました。
「腹減ったでしょ~?飯食いましょ!」と連れて来てくれたのがここ。

昔は東海道の旗籠屋だった建物が、名物のとろろご飯屋さんとして今も営業して
います。立派な建物の中を通り大広間に案内されました。
とろろとご飯とお味噌汁、漬物のとてもシンプルなお膳ですが、すこぶる美味さ
に感激してしまいました。「これからどこ行きたいですか?」との問いかけに、僕は
「ノープラン!」すると池ヶ谷君は質問を変えて「河野さんはどうやってお店に置
く商品を探しているのですか?」今までモノとの出合いは何パターンかあるのです
よ!という話を彼はウンウン頷いて聞いてた後、何かひらめいたらしく「わかった!
あそこに連れて行こう!」とニンマリとほほ笑みました。なにやらそこは家族しか
連れていった事が無い場所だそうです。

車で20分ほど走った場所に「駿府匠宿」がありました。
もっと小さい建物だと想像していたので、立派な建物にビックリ。
静岡は木工が有名だとは知っていましたが、ここでは竹細工の体験や、色々なワーク
ショップを開催しています。ここでも良いモノ発見!!ひっそりと片隅に展示されて
いるモノにキラッと光るモノを見つけた時、僕は軽く興奮状態になってしまいます。
Webでずっと探していたモノがあっさりと見つかったり、かなりご満悦の様子の僕を
見て池ヶ谷君は「してやったり!」とニヤリとしていました。

その後、岳南木工さんに向かいました。この会社は救急箱を仕入させて頂いています
社長さんにお話を伺うと最盛期には月産1万5千個の救急箱を作っていたそうです。
それが30数年前の話、今では生産数量は大幅に減ってしまったそうですが、企業の看
板や子供用のイスや机を全国の幼稚園や保育園に沢山納品しているそうです。
その他にも通販会社と商品開発をしたりと、「いや~最近厳しいよ!」と言いながら
も元気な笑顔で工場内を丁寧に説明してくれました。

工場の外へ出ると太陽がだいぶ西に傾いて来ました。
静岡の街を少し散策したいと思い、街中まで池ヶ谷君に送って貰い、ここで彼とは
お別れです。思いがけず沢山の良いモノを発見できた静岡ですが、一番の収穫は車の
中で色々な話を池ヶ谷君と出来た事かも知れないな、、?と思いながら次の目的地岐
阜に向かいました。

岐阜編
「午前中は窯の作業があるからお昼においで」と言ってくれた一ノ倉の窯元の加藤さ
んのもとへ多治見に向かいました。岐阜は地域によって色々な顔を持っています。
観光で有名なのは何と言っても飛騨高山!日本が世界に誇る世界遺産です。その他に
は和紙で有名な美濃、刃物で有名な関、等々見どころは満載なのです!
今回は日程を考えて、焼き物の町・多治見に絞ってさがしモノの旅をする事にしました
実は僕、焼き物が少々苦手なのです。理由は難しそうだから、、、
「おぉこの焼き物は○○焼きですな!この釉薬のかけ方は素晴らしい!」「この佇ま
いは往年の○○を彷彿させますな~」とか言わないといけないイメージがあるから。
そんな理由で日本のモノを専門に扱うお店としては珍しく焼き物が少ないのです。
素直に加藤さんにその事を話すと、にっこりと笑って。
「自分が好きだな!と思ったモノが良いモノなんだよ」と優しく話してくれました。
その言葉から肩の力がスッと抜けて素直に焼き物達と向き合える事が出来た様に思
います。
加藤さんの窯がある一ノ倉には「さかずき美術館」というとても立派な建物があり
ます。そこで加藤さんに色々と教えて頂きながら、たっぷりと器達を堪能する事が出
来ました。先程のアドバイスのお陰もあって、苦手意識のあった焼き物ですが良い
モノを沢山発見できました。

そして加藤さんの窯へと向かいます。
そこで出迎えてくれたのは奥様とパートのおば様達、みんな楽しそうにお喋りしな
がら、飛行機のハシ置きを磨いていました。
何度も電話でこのハシ置きの製作工程を聞いていた僕ですが、作業を目のあたりに
してやっと理解が出来ました。まさに「百聞は一見にしかず」です。
ここでもムクムクとアイデアが湧いて来ました!
やっぱり来てよかった~!!!そしてまた来よう。

 

 

アッと言う間のさがしモノの旅でしたが、収穫はとっても多かった様に思います。
実際にモノを見つけられた喜びも大きかったのですが、何より僕が得る事が出来た
のは、その土地の空気感とそこでモノ作りをしている人達にふれる事が出来た事。
きっとこの旅を続けているうちに何か面白い事が出来そうな予感が的中するだろう
な?と確信しました。
次はどこに行こうかな?何だか今からワクワクして来ました!

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katakana自由が丘からのお知らせでした。