少し前のある日のこと、その日はWebの商品の写真撮りをやろうと４人で
いつもより少し早く集合しました。
写真撮りをスタートして少し経ったとき、店の外のシャッター越しの階段に
きれいに折りたたまれた小さな手紙を見つけました。
何かなと思って開けてみると「青いかばんの女の子より」と書かれた手紙でした。
その手紙には丁寧な字でこんなことが書かれてありました。
　　　
　　　カタカナさんへ
　　いつも店に入る時、あたたかく向かえてくれてありがとう
　　ございます。何も買わなくてごめんなさい。
　　でもわたしこの「カタカナ」が大大大好きです。
　　めいわくをかけてたらごめんなさい。それとありがとう。
　　いつか、私が買い物できる年れいになったら、ここで
　　まっててくださいね。わたもその年を待ってます。
　　塾帰りによるその店はどんなに幸せか、、、
　　その幸せを東日本でもとどけられたらうれしいです。
　　五円玉ですがぼきんします。

　　　　　　　　　　　　青いかばんの女の子より。

そして一緒に５円玉が入ってました。
勝手に紹介してしまってごめんなさい。
私たちはうれしくてうれしくて、何度も何度もその手紙を読み返しました。
開業してまだ一年ちょっとですがいろんなことがあって、迷ったり、悩んだり　
時には凹んだりの私たちですが、ほんとにここでお店をやってよかったと
思いました。
彼女からの手紙は私たちの宝物です。
少し大袈裟かもしれませんが、この先もここで頑張っていける気がします。

　　　青いかばんのお嬢さんへ
　　すてきな手紙をありがとうございます。
　　とってもとってもうれしかったです。
　　　そしてめいわくだと思ったことは一度もありませんよ。
　　　たぶん彼女ではないかなと思われるお嬢さんが、トコトコっとお店に
　　　入ってきて、お気に入りのモノたちをじ～っと見つめている姿が
　　　私たちは大好きです。
　　　だから、いつでもどうどうと遊びに来てください。
　　　お嬢さんが大きくなるまで私たちもがんばります。
　　　楽しいモノ、かわいいモノ、かっこいいモノ、ちょっぴり変なモノを
　　　これからも一生懸命探してきますね。
　　　そして、お預かりした大切なお金で、また春に東日本のお友達に
　　　絵本を送りますね。
　　　ほんとうにありがとう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　カタカナの人たちより。