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週末絵本館第49回 「まほうのえのぐ」
よしみはお兄ちゃんの絵の具箱に入っているきれいな絵の具や筆、
パレットがうらやましくてたまりません。
「わたしもえのぐでかきたい」というけれど、お兄ちゃんはいつでも
「だめだめ。これは大事な魔法の絵えのぐなんだから」と言って貸してくれません。
でも、どうしても絵の具で描きたいよしみは、「どうしてもえのぐでかきたい!」
とお兄ちゃんの絵の具箱を掴んで離しません。
お兄ちゃんは「しょうがないなぁ」と、とうとう絵の具を貸してくれました
「えのぐのふた、ちゃんとしめとけよ」
「あんまりたくさんつかうなよ」
と言って、お兄ちゃんはいなくなってしまいました
よしみが絵の具を使って、お絵描きをしていると、野原の虫や動物たちが集まってきて、
みんなでお兄ちゃんの絵の具を使ってお絵描きが始まります。
しばらくして戻ってきたお兄ちゃんは、出来上がった絵を見てびっくり!
さて、どんな絵ができあがったのでしょうか?
初めて自分だけの絵の具を買ってもらった時、ピカピカの新しい絵の具と筆が嬉しくて、
もったいなくてなかなか使えずにいたことと、「上手に描かなくちゃ」という思いが強く、
なかなか自分の思い通りに描けずにいたなぁということをこの本を読むと思い出します。
今でも絵を描くことには苦手意識を持っていますが、今年の“芸術の秋”は、このお話の
よしみちゃんや野原の動物たちのように、何も気にせず思いっきりのびのびと絵を描いてみたいと思います。
・タイトル まほうのえのぐ
・作 林 明子
・出版社 福音館書店
・プライス ¥900+税
絵と詩を持ち歩いてみませんか。
素敵な絵本を揃えてお待ちしています。
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