週末絵本館第54回「おふくさんのおふくわけ」
おふくさんたちは、いつもにこにこみんなで楽しく暮らしています。
するとそこへ、お腹を空かせた鬼がやってきますが、おふくさんたちのお家にはお芋が
1つだけ。おふくさんたちと鬼はどうするのでしょうか…。
この絵本のおふくさんたちは、どの場面でもとても楽しそうにしています。
鬼が出てきてもへっちゃら。鬼とも対等です。
そして、このお話に出てくる鬼が、威張っていて恐い鬼ではなく、威張っているけれど、どこか憎めないかわいい鬼なのです。
「おすそ分け」と「お福分け」は似たような意味の言葉ですが
本来は、“目上の人になにか差し上げる場合は「お福分け」の方を使う”など、ちょっと難しい決まりもあるようです。
数年前、ラジオである女性が
「誰かに何かを差し入れするときや、プレゼントを渡すときに
“つまらないものですが”と前置きをする方も多いと思います。
でも、本当につまらないと思っているものを渡す人は少ないのではないでしょうか。
だって誰かになにかをあげるときって、自分が良いと思っているものの中から、あの人はこれがすきだったな、よろこんでくれるといいなぁとか相手のことを考えて、その人や場面にあったものを選びます。
だから、自分が誰かに物を差し上げたりするときには、誰にでも“お福分け”と言って渡しています。自分が何かをもらうときも“裾”のものより“福”の方が嬉しくなるでしょ」
というようなことを言っていたことを思い出しました。
せっかくこの絵本のおかげで素敵な言葉を思い出したので、今後は私も「お福分け」の方を使っていきたいなと思います。
katakanaには、お福分けにぴったりな商品がたくさん揃っています。
ぜひ、お福分けするものをお店に探しに来てくださいね。
(スタッフ津川)
・タイトル おふくさんのおふくわけ
・作 服部美法
・出版社 大日本図書
・プライス ¥1300+税
絵と詩を持ち歩いてみませんか。
素敵な絵本を揃えてお待ちしています。
日本のカッコイイを集めたお土産屋さん
katakana/カタカナ自由が丘店からのお知らせでした。