さがしモノの旅 青森 弘前こぎん研究所×雪ガラス
カタカナを始める前、日本のモノをいろいろ調べていた時に出会ったのがこぎん刺し。
妻の故郷の青森県弘前につたわる伝統工芸です。
当時、洋服屋に勤めていた僕たちは、日本製よりも欧米のモノがかっこよく、ニューヨークやパリの買い付けがとても楽しみでした。
毎年夏休みに帰省して立ち寄るお土産屋さんの奥の棚に並んでいる伝統工芸の刺繍のポーチをみても手に取る事はありません。
カタカナを開業しようと思い、あらためて日本のモノを見つめなおすと、見落としていたモノがキラキラと輝きはじめました。
その中の1つが、400年前から続く伝統工芸のこぎん刺しです。
このうつくしい模様には訳があります。
江戸時代、麻の着物しか着ることを許されなかった津軽の農民たちが、 長く厳しい冬を少しでも暖かく過ごすため、木綿の糸で刺し子をして寒さをしのいだそうです。根気のいる細かな作業は長い時間がかかります。
なんだか暗いイメージですが、雪国の女性たちはそんなことではへこたれません。
「どうせやるんだったら、もっときれいな刺繍を作ろう」
そうして昔から受け継がれてきた技法と、新しくうまれた模様が合わさってこぎん刺しが今日も作られます。
作業場にお邪魔すると、いまも「バッタン、カッタン、バッタン、カッタン」と音を立てながら、 機織り機をリズムよく手と足を動かしていました。
実は弘前こぎん研究所さんには、なんどか周年記念にカタカナのオリジナル品を作って頂いています。
これは5周年の時の別注品
表に花が3つ、裏に花が2つ。5つの花が咲きました。
これは8周年の別注品。
丸い模様に刺繍をさしてもらいました。
雪だるまをモチーフにしました。
でも、裏テーマは「8」!!
そして!!10周年は!!!
カタカナが大好きな作家さんとコラボレーション!!
◎◎ 弘前こぎん研究所×雪ガラス ◎◎
神奈川のアトリエでステンドグラスを作る雪ガラスさん。
中でも雪ガラスの長野さんの作る手鏡がものすごく素敵なのです。
10周年スペシャルを作ってもらおう!
カタカナのガレージで打ち合わせ。
「弘前のこぎんとご一緒するなら青森のモチーフが良いですね」
ラフ画のノートにはリンゴの手鏡のカタチが!そして、モチーフにはリンゴの木と岩木山。津軽人の妻は感動しっぱなし。。
もう1柄は青森県のトリの白鳥モチーフと雪ウサギモチーフに決定。
長野さんは鏡に手作業で絵を掘っていきます。
そして青森にそのアイデアを持って打ち合わせに!!
いつもとってもお世話になりっぱなしの須藤さん。
なんでも悩みを解決してくれるお姉さんみたいな存在です。
やっぱりあって話をすると、気持ちがつながるので話が早い。
出来ました。
本当に自慢の逸品です。
袋の後ろには「10」
感動です。ありがとうございます。
詳しくは特集ページでご紹介しますね。
日本のカッコイイを集めたお土産さん
カタカナ河野のさがしモノの旅でした。
10周年スペシャル 大北東北展を開催します。