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【つくり手訪問の旅】カタカナ社員研修 (②福岡 坂田織物編)

#カタカナのつくり手とはこび手

九州の筑後地方・織物の産地を2日間で巡るカタカナ初の社員研修、
下川織物さんの次にカタカナの別注もんぺでもお世話になっている『坂田織物』さんへ!

まずは坂田織物さんにある、温かな日差しとさわやかな風が心地よいカフェでランチを。
メニューは糸をイメージさせる麺類やふわふわのかき氷など。

見た目も美しく、とても美味しい料理に、一同満面の笑みとなりました。

お腹も満たされたところで、作業場へ移動し、織りと染めを見学させていただきました。

織り機のある作業場では下川織物さんと同じくガシャンガシャンと機械の動く音が…
またまたテンションが上がっていきます。

その中で織りの前の工程、経糸を巻き付ける作業をなさっているおふたりがいらっしゃいました。
20本もの経糸を巻く板に、図案の柄が綺麗に出るように手作業で一気に巻きつけます。

絶妙な加減で巻いて、ズレが生じると直してまた巻いて…
なんでも、この作業はゆっくりやれば正確にできるわけではなく、早い方がパッと違いが見えるそう。

 

繊細で常に集中する手作業に、みんな揃ってしばらくじーっと見入ってしまっていました。

次は湯気が上がり、機械音のする染め場へ。

染めの方法は『チーズ染め』と『綛(かせ)染め』の2種類があります。
チーズ染めはミシン糸のように、
ぐるぐるときっちり巻かれてチーズのような状態になった糸を染める方法。

 

染めの液の入った容器に24個ものチーズがドボンと入っています。
鮮やかに染め上がったチーズが引き上げられた瞬間、わーっと声をあげてしまいました。

もう1つの綛(かせ)染めは、束になった糸の状態の綛を染め上げる方法。
昔からの染め方で、糸がゆるっと巻かれた状態なので糸にストレスがかからず、糸本来の風合いが出るそう。

どちらの染め方がいいのかは、どんな糸を作ってどんなものを作り上げたいのかによるとのこと。奥が深いです…

その時にちょうど、綛(かせ)染めをしているものが、
今年のカタカナ別注のもんぺの糸でした!

とてもきれいな風合いで、一同ワクワク。みなさんもぜひ楽しみにしていてくださいね。

坂田織物さんでは、絣を現代のスタイルにアップデートしたプロダクトを展開するブランド
『sakata』をリリースされていてそちらの展示も見せてくださいました。

木の香りがする建物に入ると、目の前には、今まで見た絣の衣服とは違った、スタイリッシュなはおりが。

デザインは普段使いのしやすいものですが、
よくみると生地には絣のゆらぎがあり、やわらかな風合いが分かります。

そして最後に坂田織物さんの絣の生地を見せてもらいました。
もんぺで見たことある生地や、その色違いなども!

昔からの製法を継承しながら、新しい絣の見せ方、可能性も見出している坂田織物さん。
絣を知らない人にも、もっと身近になってくれたら良いなと感じました。

坂田社長、坂田織物の皆さん、ありがとうございました!(書き手:櫻井)

 

▼次は『藍染絣工房 山村』さんへ!▼