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週末絵本館 第98回「みどりいろのたね」

#週末絵本館

週末絵本館 第98回「みどりいろのたね」

このお話しは、みどいろのえんどうまめの種と、種たちと一緒にうっかり土に埋められてしまったメロン味のあめ玉のお話しです。

また保育園で働いていた時のお話しになってしまうのですが
保育園を卒園し、2年生になった女の子が、「先生にあげたいものがあるの」と保育園に遊びにきてくれました。

なんだろうと思い受け取ると、そこには莢(さや)の枝豆。
「学校で育てたの!先生にも食べてほしくて!」と小学校の授業で大事に育てた枝豆を私にプレゼントしてくれました。

とても嬉しくて、食べるのがもったいないなぁと思っていると、
「ちょっとだけで、ごめんね。おすすめは“塩茹で”だよ」と、おすすめの食べ方も教えてくれました。

家に帰り、小さな鍋にたっぷりお湯を沸かして茹でました。莢の枝豆の中には5粒の小さな豆粒。
おすすめの塩茹ででとてもおいしくいただきました。
うれしくておいしい出来事でした。

それと、“えんどうまめ”と聞いて思い出すのが〈カラスノエンドウ〉
道端や公園のすみっこでよく見かける、ピンク色のちいさな花とちいさな豆の莢がかわいい植物です。
自分の子どもの頃も、保育士になってからも、カラスノエンドウで遊ぶのが大好きでした。
おままごとでの“食材”にしてみたり、莢から中の豆粒を取り出して土に埋めてみたりもしまた。
この原稿のことを考えながら歩いている時、足元にカラスノエンドウを見つけて楽しい気持ちを思い出しました。

お花見の時期が過ぎ、だんだんと緑色がきれいな季節。おいしい緑色もたくさん増えてくるのが楽しみです。

つー

・タイトル 「みどりいろのたね」
・作 たかどの ほうこ/作 太田大八/絵
・出版社 福音館
・プライス ¥1320
絵と詩を持ち歩いてみませんか。
素敵な絵本を揃えてお待ちしてます。