はじめまして！東京の自由が丘に2010年10月10日大安にOpenしました「katakana」です。お陰様で開店してから一週間がたちました。お客様から「この店は何屋さんなの？」と言う質問を多くいただくので、僕たちの想いを初めてのブログに書かせていただきます。

閉塞感が漂う今の日本で人々が求めている事は、日常の中に有る「ホッと」する安らぎや、ほんの少しの「ドキドキ感」では無いでしょうか？政治家や経済学者は今が世界に向けて日本がイニシアチブを取るチャンスと声高に訴えています。しかし、私の周りの人や通勤電車に揺られている人からは、活気とかやる気を放っている雰囲気はあまり感じられません。何か得体の知れない閉塞感の中で、自信を失ってしまっていると思います。

なので！！

「日本のかっこいいを集めたお店」を開きます。伝統工芸の継承だとか、地場産業復興とかの難しい事は分かりません、、店にふらっと立ち寄ってくれた方に、「へ～　これ、かっこいいな！」「わっ！かわいい！」と言われて、「この店に置いてある物全部日本の物なんだ～」「いいじゃん日本って」と思って貰えたらうれしいなと思います。

私が日本の物に興味を持ったきっかけがあります。

とても大切な人が病気になってしまったのです、その病気を治す為には、とても強い薬を一年間、毎週の注射と毎日３回の飲薬を続けると言う治療です。副作用が大きく、人によってはあまりの苦痛に治療を断念する方もいるほどです。幸い彼女は重い副作用は出なかった為、仕事は継続しながら治療は続けました、しかし、薬の影響はやはり有りました。食べる事が大好きな彼女の食欲がまったく無くなってしまったのです。

薬を飲む為に作業として食事という行為をする。そんな日々がしばらく続きました、、そして、ある記念日に何か買おうと思った時に彼女からリクエストがありました。「曲げまっぱのお弁当箱が欲しい」との事でした。一人で買いに行くと、なんと！

そのお弁当箱は￥9,000もします！！でも、その￥9,000はとても納得のいく買物となりました。何故なら、そのお弁当箱を使うと食欲が少しずつですが出てきたのです！とても、とても嬉しかった事を鮮明に覚えています。また、4～5年位前から「COOL JAPAN」と言う言葉を良く耳にします。彼らが日本を魅力的に思っている事は「日本の伝統と外国の文化の融合のバランスの面白さ」では無いでしょうか？京都の伝統や秋葉原の独自性、渋谷、原宿のカルチャーの発信、等々これが日本だ！と言い切れない多面性が人々を惹きつけるのだと思います。

と、言うことで！！「日本のかっこいい」を集めたお店を開きました。世界中の国の中から日本を選んでくれた外人さんにもアピールしたいのです。お客様が笑顔になって頂けるために、大きなジャンプは出来ないかも知れませんがコツコツと毎日上を向いて歩んで行きたいと思っています。

ガンバリます！

katakana 代表　河野純一