HASAMI
このカップたちは長崎県の波佐見という地域で作られています。
僕は焼き物に詳しくありませんが、有田焼と言われると
「もちろん知っています!!」と答えます。
では、有田焼は何県で作られているか?と聞かれたら
「、、、、、?」答えられませんでした。
答えは[佐賀県]です。
有田焼はとても高価な物もありますが、一方で僕たちが普通
なにげ無く使っている食器にも有田焼があります。
そうです!!大衆食器としても実はお馴染みなのです。
そんな普段使いをするモノをずっと前から焼いていた地域が
波佐見でした。いわゆる有田焼の下請けです。
「隣の山を越えた佐賀県の有田焼はあんなに有名なのに、
長崎の波佐見はほとんど知られていない。本当にこのままで
良いのだろうか?」「俺はイヤだ!!」と立ち上がった若者がいます。
その名は馬場匡平。確か24か25歳ぐらいの青年です。
実は初めてお話をした時、年齢がさっぱりわからない、まさに
”年齢不詳”怪しげなムードを漂う男という感じでした。
でも会話が始まると人懐っこい笑顔で焼き物の話を延々としゃべり
ます。僕はぐいぐいと話に引き込まれてしまい、いつの間に彼の
ことが大好きになってしまいました。
商品のことを少しお話します。
このカップたちは一品一品微妙に色が違います。ひょっとしたら
ネットショップには不向きな商品かもしれません。
でも僕はこう思います。
馬場匡平君が一つ一つ想いを込めて焼いた商品はどのカップで
あっても、彼の誇りが詰まっていると。
なので、もしあなたの手もとにこのカップたちが届いたのなら、
それは偶然ではなく出会いだと思うのです。
後日談。
12月上旬の土曜日。お昼過ぎだったと思います。
その日は朝からお客さんが沢山ご来店して頂いていました。
その中で明らかに不審な動きで商品を見ている男性がいます。
何が不審かと言うと「目つき」が怪しい。少し猫背な所も怪しい。。
僕達は彼の事を横目でマークしながらも、他のお客様と接客を
していました。20分位お店の中をじっくりと見た彼は、ピンバッチを
置いている棚から動かなくなったのです。
「じっ~~~~っ」と、どれにしようかと悩んでいる様子です。
おもむろに彼は、レジに来て「あの~、、、僕は、実は、、」
あっ!!僕は思い出しました!
「ひょっとして?馬場さん?」
彼はニッカリ!!と笑って
「そうです!お世話様です。」とあの人懐っこい笑顔を振りまいて
くれました。その後、彼は僕の1つした質問に10くらい答えてく
れる独特な口調で喋りまくって満足そうに帰って行きました。
今度は僕が波佐見にお邪魔しますね!
行ってみたいな~!波佐見。
【馬場匡平ピンバッチを悩むの図】
【馬場匡平が悩んだ末に買ったピンズ】
【そして彼が馬場匡平】