Katakana-日本のかっこいいを集めたお土産屋さん

ジャムの話

#商品のこと

今年の夏に青森県の弘前という街からリンゴジャムを買ってきました。

缶に入っていて、とにかくパッケージがとてもかわいいのです。

当初、僕たちのお店では食品を置くつもりがなかったので、
ディスプレーとしてそのリンゴジャムを飾っていました。

ある日カップルのお客様が来店された時に
「あっ!!このジャム美味しいんですよネー!!」
話を聞いてみると弘前でセレクトショップを営業されているそうです。

一つしか買ってこなかった為、なんだかもったいなくて、
自分たちでは食べていませんでした。
地元の方にそう言われてみると自分のお店でも取り扱いたくなって
しまいました。

早速、ジャムの製造元に連絡です!!
結果は3回ほど粘りましたが、取り扱いは出来ないとの事です。

理由は生産量が少ない為、青森県以外にはほとんど出荷していないそうです。
もし商品がスタートしても欠品で迷惑をかけてしまうということです。

そんな事を聞いたらますます扱いたくなってしまいましたが、
何事もタイミングと言うモノがあります。
今回は先方の言い分に快く了解して、機会があれば連絡くださいと
お話しさせていただきました。

そしていつもの様にそのリンゴジャムを非売品のシールとともに
ウインドーの片隅に置きました。

しばらくたった平日の閉店間際でした。
品の良いご夫婦がお店に入ってきました。
「なんでこの店にこのリンゴジャムが置いてあるの!!」

これまでの経緯を説明すると、
「ちょっと待ってなさいネ!!」とおもむろに携帯を取り出し、
どこかに電話をし始めました。

会話を聞いてみると、
「自由が丘のカタカナというお店知っている?」
「えっ?知っているの?なんで断ったの?」
「そんなこと分かってるわよ!!」
「やってあげなさいよー」

その方は弘前で長く記者をしていて、ジャムを製造している方と
お友達だったのです!!

今、このリンゴジャムは僕たちのお店に並んでいます。
今度は非売品のシールではなく、きちんとプライスシールが貼られて。

素敵な出会いのおかげでkatakanaの食品第一号がこうして生まれました。