さがしモノの旅 香川&愛媛しまなみ海道編 その1
今年の2月、自由が丘店ではじめて愛媛県・大三島のみかんで「蜜柑市」を開催しました。衝撃のおいしさに僕たちはすっかり大三島のみかんに魅せられてしまいました。
毎月開催して最後の蜜柑市を行った4月の時、僕は宣言しました。
「次の蜜柑市のスタートは僕たちがみかんを収穫体験して開幕するぞ!」
どうせ行くならと、蜜柑市のメンバー、あちらべの赤羽君が気をまわしてくれて小豆島のあの男も誘ってくれて、今回のさがしモノの旅がスタートしました。
今回の旅の道連れ:あちらべの赤羽君と宇田君、予定を仕切ってくれた村上さん。小豆島の井上君。
高松空港に降り立つと出迎えてくれたのは、「小豆島のあの男」こと井上君。相変わらず笑顔に出会うとつられて皆がニコニコしてしまいます。連れてきてくれたのは仏生山温泉!四国に来るたびに寄りたかったのですが、やっとこれました。仏生山温泉と言っても町中に1軒だけある温泉です。宿泊施設もあるそうですが、銭湯のような町のリズムに溶け込んだ何とも心地の良い空間です。そしてなによりカッコイイ!
この温泉を作り上げたのがこの方、岡さん。東京で設計事務所を運営されていましたが、お父様が周囲の反対を振り切って温泉を掘り当てた為、これを機会に地元に戻りこの施設をスタートさせたのです。僕がここに来たかったのは、彼がこの温泉を軸にワクワクするような町を作ろうとしていること。そんな活動を目で見て感じたかったから。実際岡さんとお話ししているとゆったりとしてリラックスしてきます。まるで温泉のような人でした。まだまだお話を聞きたいので今度は泊まってみようと思います。
仏生山温泉から歩いて1分の所にあるのがこのお店。「TOY TOY TOY」1年ほど前に東京から移住して来た高柳さんがオーナーの雑貨屋さん。前から小豆島の井上君が僕を「連れていきたい!」と言うだけあって、僕の好み満点のお店でした。東京では敏腕雑貨バイヤーだったとの事、「よく見つけてきたな~!」といつも僕が言われるセリフを連発してしまいます。
いつまでもしゃべっていたくなる魅力の持ち主の高柳さん。また来ますね!実は以前より仏生山温泉の岡さんとはお知り合いで、そんなご縁で移住を決めたそうです。お店の設計は岡さんがされたそうです。
仏生山温泉から歩いて5分位の所に「へちま文庫」があります。
とても心地よい空気の中で古本が並んでいます。
お店スタッフの峠さんにお話を伺うと、彼女もこの地に移住してきた1人だそうです。
瀬戸内芸術祭の時に仏生山温泉の岡さんたちと知り合い、「こんどこんなお店をやるんだけど、、」との話にちょっと間のお手伝いのつもりが、今では無くてはならない存在に。
実際に来てみて岡さんたちの町のつくりが少し分かったような気がしました。ゆっくりと自分たちのペースで焦らず、納得をしながら歩んでいく。
心地良い空気の輪がフワリとひろがる感じ。良いな、仏生山温泉。また来よう。
それから車を飛ばし、やって来ました四国中央(→愛媛県の地名です)ここにも以前から会いたかった人がいます。四国の人たちとお話ししていると頻繁に「久美ちゃん」という名前を耳にします。この店の店主真鍋久美さんのことなのです。Face Bookのつながりでお互いのお店のことは何となく分かっていましたが、会ったとたんこの笑顔!本当に楽しい時間を過ごしました。
久美さんは元々新聞社でライターの仕事をしていた時に、たくさんの美味しいものと、美味しいものを作る人たちに出会ったそうです。それを周りの人たちに紹介しまくっていたそうですが、ある日友人から「久美ちゃん、お店やっちゃえば?」とポーンと背中を押されたそうです。まなべ商店は真鍋さんご夫婦の住まいの一角にあります。住宅地でですが隣との間隔も広く目の前は畑です。夜は真っ暗ですが、一歩お店に入ると、小さい店内に美味しいものがドッサリ!しかもどれも手に取るだけで「それは○○さんの農家さんでこうやって食べると最高で、、、」と久美ちゃんの解説付き、しかもこの解説がどれも「ゴクリ」と唾を飲み込んでしまう様な話術。接客を職業としている僕にははっきり分かります。この人は「自分が美味しいと思うものを、美味しいものが好きな人に届けたい人なんだ」
純粋なる美味しいもの伝道師。最近は何だかお買い物をすることがめっきり減った僕が、まさかの衝動買い。恐るべし!まなべ商店の久美ちゃん。
いつかkatakanaでまなべ商店のイベントが出来る日を夢見て、、
さがしモノの旅2日目スタートにあたり、恒例のモーニング!流石みなさん僕の行動を分かってらっしゃる。今治駅近くの村上さんおススメの喫茶店ミラノは残念ながら朝はOPENしていなく、歩いて港まで来ると「早朝喫茶」の看板が!しかも20メートル位に4.5軒も!景気の良い時代は多くの人が船で行き来し、朝早くから喫茶店で楽しい時間を過ごしていたそうですが、しまなみ海道が出来て車で行き来が出来るようになると、港の周りが寂しくなってしまったそうです。ちなみにモーニングはいたってスタンダードなお味でした。
その後ホテルに戻って、井上君のお知り合いの今治市の職員の安井さんを紹介していただきました。安井さんの肩書は「産業部 営業戦略課長」市の職員の方に営業という役職があるのを初めて知りました。そしてこの安井さん、とんでもない人でした!これは別の機会にゆっくりとご紹介しますね。
安井さんの紹介で四国タオル工業組合の専務理事の木村さんと面談。
興味深いお話をいろいろと教えて頂きました。
ムムム、、タオル探しの旅はまだまだ続きそうです。
いよいよしまなみ海道で大三島に入ります。感動!!(笑)
そして到着!!ここで佳奈さんこと松本佳奈さんと合流です。佳奈さんは4年前地域おこし協力隊として単身で島に移住した、柔らかい物腰と強い意思を持った素敵な女性です。彼女は「大三島の人と一緒に大三島をまるごと伝える会社」(株)しまどという会社を立ち上げた社長さんでもあります。以前にもお話ししましたが彼女は兵庫の出身ですが東京に住んでいた時は、なんと世田谷区奥沢に住んでいて、katakanaの店の前を毎日通勤し、ちょくちょくお店に来ていただいたお客様なのでした!ご縁を感じます。みんなでワイワイお昼ご飯を食べていよいよみかんの収穫体験に向かいます。
大三島に着いてから道の両側にみかんの木が続きます。産地に来るといつも感じますが、小豆島は町中オリーブの木がたくさん植えてあり、青森の弘前に行くとりんごの木が沢山です。土地の人には当たり前の風景だと思いますが、僕たちにはこのような光景はテンションが一気に上がります。
今回特別に収穫の体験をさせて頂く越智敬三さんの果樹園に着きました。
手前が越智敬三さん。なんと!18代続く農家さんです。みかんへの思いは半端ない、熱い熱い情熱を持った素敵な男性です。
最初はワイワイみかんを収穫していましたが、少し経つとみんな無言で黙々と作業に集中し始めました。みかんの木は僕が想像していたよりも小ぶりで、一つの木にたくさん実をつけていました。敬三さんに聞くと、この収穫している木は30年くらいの木で、大きくなりすぎないように工夫をしているのだとか、木の下に白いシートを敷いて日光の反射を良くしたり、ホースをはわせて水やりを工夫したりしているそうです。
沢山獲れました!と喜んでいたら、敬三さんが後ろで僕の収穫した籠のみかんをパチパチと鋏を入れています。「茎」と「へた」の部分が少しでも茎が残っていると輸送などの時に、他のみかんを傷つけてしまう、このみかん達が全部お客さんの手元に届くようにしないとね。
なるほど、感動してしまう河野でした。全部やり直し!
収穫の繁忙期にお邪魔してしまい本当にありがとうございました。
このみかんを今期の蜜柑市のスタートに大切にお客様にお届けさせて頂きます!!
次回あたりの蜜柑市は奥に見える山の中腹当たりの品種を収穫するよ。
「え?!あんなところまでみかん畑!!」すごい!
何百年も続く伝統を毎年毎年当たり前のように工夫していく、広大な土地を驚くほど少ない人数で作業していく。
早朝から畑に入り、日が暮れると選別や出荷作業を夜中まで行う。そして誰かが来ると朝まで陽気に飲み交わす。
そして翌朝も朝から畑に向かって行く。
農家さん。かっちょえ~
まだまだ聞きたいことが沢山あります。またお邪魔します!
西方さん!星の話も興味深いですが、今度はみかんの話も沢山聞かせてくださいね(笑)
花澤さん!お会いしたかったです。無農薬のレモン畑のことは次回のブログで書かせて頂きます。
さがしモノの旅 香川&愛媛しまなみ海道編の続きはまた今度!
追伸
11月21日 第四回 蜜柑市が開催されました。
いつものマルシェでは出店者さん達に「頑張ってくださいね~」と気軽に声をかける僕が、今回はとてもドキドキしてました、まさに当事者!
11時の開店。人はまばらです。1時間後、まだ人はまばらです。
あれ?これ、やばい!の?と思い始めた13時過ぎ位から蜜柑市に人だかりが出来始めました。結果は大成功!いつも苦戦していたレモンがあっという間に売り切れ!工夫の大切さを目のあたりにしました。
本日も11時から開店です。寒いので暖かくしてお越しくださいね。
※お早めにお越しください。なくなり次第終了となります。
日本のカッコイイを集めたお土産屋
katakana/カタカナからのお知らせでした。