さがしモノの旅 高知編 前編
大四国展の開催がじわじわと迫ってきた1月の終わり、念願の高知に行ってきました。
今回の旅の道連れは井上君も忙しそうで、あちらべの2人も難しそう、、今回は僕一人かな?
と思っていたら、強力な助っ人が登場!村上玲子さん。そして高知の強力な後方支援が山口翠さん!
更に愛媛のまなべ商店の眞鍋久美ちゃんも高知に入っているらしいとの情報が!出発の2日前西日本
に超寒波が来て、四国も山間部は大雪との事で心配してましたがこの天気!!それではスタート。
最初に訪れたのが、四万十川よりも清流で名高い仁淀川のほとりにある土佐和紙工芸村「くらうど」
ここでTOSAWASHI PRODUCTS・土佐和紙プロダクツの方たちが毎年恒例の紙漉き合宿をしているそうな
ので訪問しました。
ここは道の駅として、地域交流場として、観光の拠点として作られた施設だそうです。
その中に紙漉き体験が出来る建物がありました。想像していたよりも大きくてキレイ!
片隅では本職の職人さんが黙々と和紙を漉いています。リズムよくドンドンと和紙が漉かれていくの
を見ていると簡単そうに見えますが、手早く漉き舟で紙料をすくい、均等に繊維がいくように振った
りしていく事のすべてにおいて熟練の技が必要なのです!
和紙を作る風景と言うとほとんどがこの流し漉きという作業が注目されますが、実はこの作業に入る
前にとてつもなく大変な準備が必要なのだそうです。
和紙の形によって紙を漉く枠が変わります。
これは名刺サイズかな?なるほど、耳付きの名刺はこの様に出来るのですね!
これが原料の楮(こうぞ)楮を育てて収穫し、楮を蒸して皮をはぎ、更に白皮だけを削り出す作業の
後に、この原料を煮ていきます。細かいチリやキズを手で取って、叩く!ひたすら叩く!ざっくりと
した説明ですが、これでやっと先ほどの紙を漉く作業に入れるのだそうです。当然のことながら作業
はすべて水!しかも冬の刺すような冷たい水です。
この方が土佐和紙プロダクツ代表のタケムラナオヤさん。
タケムラデザインアンドプランニングの社長さんであり、四国大陸と言うウェブマガジンの編集長で
もあります。高知は越前や美濃と並び日本3大和紙の産地です。タケムラさんは高知の生まれですが
特に和紙に思い入れがあった訳ではないのだそう。2009年、地元の「紙の博物館」で開催するイベン
トの運営を任されたそうです。自分の周りにある和紙の製品を見渡すと、どれも自分たちの使いたく
なるようなモノはなかったそうです。そこで「使える和紙展」を開催することで和紙の魅力を見つめ
なおす事をしたそうです。この展示で現在の土佐和紙プロダクツ商品の祖先と言うべきモノが生まれ
たそうです。
現在の商品の一部がこちら!この中から厳選させて頂き大四国展に並びます!
外にはまだ雪が残っています。タケムラさんとメンバーの山根さん。
そして、登場しました。まなべ商店の眞鍋久美ちゃん!
通常は土佐和紙プロダクツのメンバーだけの紙漉き合宿なのですが、今回は特別枠で参加しているそ
うです。この方は本当に好奇心の塊ですね!!
前からタケムラさん、隣が奥様で竹村活版室の竹村愛さん、僕の隣がd.d.office代表の山根さん、隣の
小笠原さんはタケムラさんのオフィスのスタッフ。お忙しい中ありがとうございました!
次は下本一歩さんの工房に向かいます。
実は彼に事前に何度か連絡していたのですがなかなか繋がらない。
職人さんは工房に籠るのが仕事なので、まあ、よくある話です。
メールを送りしばらく気長に待っていると返信がありました。
「明日大丈夫ですよ。
めちゃくちゃ寒いし、昨日水も止まってしまいましたが
よかったら来てください。
ナビがあれば高知市○○公民館まで来れるとおもいます。
着いたら○○○○○に電話ください。
携帯は○○○○○ですが作業場は電波が入りません。
かなり山奥なので気をつけて来てください。
市内からだと40〜50分ぐらいだと思います。
迷ったら電話ください。 下本一歩」
おっ、、先日の大寒波で大雪の影響が、、、山奥で迷う?、、俄然不安になって来ました。
着いたのがここ。
本当に山の中。ここまで来る山道はとてもスリルがあるドライブでした。雪は無かった。ホッ、、
振り返ると一軒家があります。ここが下本一歩さんの工房。
なんと全部自分で建てたのだとか!
彼の原点がこの炭焼き窯。炭を作りたくて自分で作ったそうです。もちろん現役で使っているそうで
す。最初は色々な木で木炭を作っていたそうですが、竹が沢山あって困っているという声を聞き、竹
の炭を作るようになったそうです。「竹の炭は良いですよ、すぐに燃えてしまって無くなってしまう、
それがいいんです」と教えてくれました。
下本さんと僕。
工房の風景です。出た!憧れの秘密基地感満載です!
「コーヒーでも淹れましょう」と薪ストーブの上でシュンシュンしていたヤカンを取りポットに注ぎ
コーヒーを淹れ始まました。かっちょいい~!
「いまは忙しいの?」と聞くと「沢山の注文が入ってしまって、その納期がそろそろなので、今はお
玉ばっかり作っています」とのこと。「沢山の注文って、一つの所なの?」「はい、ヨーガンレール
っていうところからです」「なに、、?!ヨーガンレールからなの?」「はい、だいぶ前から気に入
って頂けているようです」すみません、、僕の勉強不足でした。
不足ついでにソニアパークさんの手掛ける食堂「DOWN THE STAIRS」で竹の箸が採用されているの
だとか。(あとで知りました、、)
少し前までここで奥様とお子さんとで暮らしていたそうです。生活感があるようで無い不思議な空間
です。
ちらりと作品をご紹介!子供用フォーク
例のお玉
これまた人気のトング。
詳しくは彼の作品を紹介するブログを書こうと思っているので待っていてくださいね。
待ちきれない方は大四国展に駆けつけてくださいね!
下本一歩さんなかなか面白い男でした。また遊びに来ます!ごはん食べましょう。
次に訪れたのがこちら!
フルヤジオーガニックスさん。大宮共さんと雅代さんが営んでいる農園と加工品をつくる生産者さん
です。改築したての加工場に案内されました。すっきりとおしゃれに整理されている工房内は、共さ
んと雅代さんの人柄なのか、とても温かみを感じました。
もともと大宮さんご夫妻は神奈川県の茅ケ崎に住んでいて、雅代さんの実家の農業をするために高知
に帰ってきたそうです。実家の作業のかたわら、アトピーの長女のために自然なモノを食べさせてあ
げたいと、無農薬で野菜を作るようになったそうです。そしてその商品が評判になって生まれたのが
「フルヤジオーガニックス」販売場所は高知特有の文化、町中に立つ木曜市や土曜市・日曜市などの
「市」で買えるそうです。
無造作に生けられているグリーンは、何とパクチー!こんな花が咲くのですね?
そもそもパクチーが日本で栽培されているのを知りませんでした(失礼)
何か、干しイモもおしゃれに見えてきました。
これは試作品と言っていましたが食パン。激うま!
そしてテーブルにたくさん並んでいたのが「パクチーオイル」「畑のラー油」と共に大人気商品だそ
うです。大四国展に並びますよ!!
ラベル貼りももちろん手作業です。
大四国展の期間中に仕事で東京へ行くかも??と旦那様の共さん。
お待ちしてますね~!!
高知の初日はここまで!
明日はどんな出会が待っているか??
続きはまた今度。
大四国展の詳しいことはこちら→大四国展
大四国展のさらに詳しいことはこちら→大四国展フェイスブック
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