Katakana-日本のかっこいいを集めたお土産屋さん

「自分をいたわる時間」を届けたい。中川ケイジさんが『sharefun®』に込める想い。

#カタカナのつくり手とはこび手

みなさん「ふんどし」と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。
お祭りで男性が身に着けている、昔の人の下着、そんなイメージが多いかもしれません。

今回はそんなふんどしのイメージ就寝時のリラックスウェアとして一新させるべく、おしゃれなふんどし『sharefun®(しゃれふん)』を立ち上げた中川ケイジさんにお話を伺いました。

美容師やサラリーマン時代を経て、ふんどしに出会い人生の舵をきった中川さん。そこにはどんなきっかけや想いがあったのか。

ぜひ最後までお付き合いください。

― 中川さんとふんどしの出会いを教えてください。

2011年、僕がまだサラリーマンだった頃。体調を崩しながらもなんとか会社に行っていた時期がありました。そんなとき、ある会社との打ち合わせがありました。

その会社の社長がいきなり、「中川君、実は俺、ふんどし締めてるんだよ」と言い出して、履いていたジーパンをバッとおろしたんです。
それが、ふんどしとの出会いでした。

その社長がふんどしの魅力をたっぷり語ってくれて、久しぶりにゲラゲラ笑うことができたことを覚えています。
早速、試しに買って履いてみることに。これが、よかったんですよ。
久しぶりに朝までぐっすり眠れたことに驚いて。これまでの下着では感じたことのない開放感と快適さ。一度試しただけで、本能的にその魅力を感じ取っていました。

― 思い切って試してみる中川さんも素敵ですね!
 ふんどしの魅力に出会ってから、実際にそれを自分の生業とするまでにどんな経緯があったのでしょうか。

ちょうどその頃、元々「おじさんの汗取りパット」だったステテコが、「おしゃれなリラックスウェア」として広まり始めていました。
それなら、ふんどしだってもっと可能性があると感じ、何か自分でできないかと思ったんです。

そして、同時期に僕はうつ病と診断され仕事をやめなくてはいけなかった。いろんなタイミングが重なったんです。やるしかないってね。

 

― 自分の必要なタイミングに出会えたものには特別な意味があるように思いますが、中川さんとふんどしはまさにそのような縁を感じますね。
 では、10年以上ふんどしと向き合ってきた中川さんが感じるふんどしの魅力を教えてください。

機能面では、「締め付けない」が一番のポイントです。
一般的な下着にあるゴムを一切使っていないので、血流やリンパを遮らないため特に冷えやむくみの改善などに効果が期待できます。
特に女性は冷えから来る悩みを抱えている方が多く、ふんどしに変えることで身体の変化を感じていただいています。

このように機能面はもちろんなのですが、僕自身は生活に新しいことを取り入れるという体験に価値を感じています。

あたりまえのように穿いていた下着をやめる。
僕自身、習慣としてあたりまえにあったものを思い切ってやめてみたことで気持ちに変化がありました。
「本当にそれって必要?」自分の習慣に問いかけてみるのも変化を与えるひとつの方法ですよね。
僕はたまたまふんどしに出会って、今こうして皆様にお届けしていますが
本当はなんでもいいと思っています。

大切なのは「自分をいたわる時間」を自分なりにみつけること。
『sharefun®』がそのきっかけの一つになればと思います。

― 中川さんにとっての”あたりまえ”を変えるきっかけが、ふんどしだったのですね。
今年は
『ととのうパンツ®︎』のクラウドファンディングに挑戦したりと、様々な変化があったかと思いますが『ととのうパンツ®︎』はどのような経緯で作り始めましたか。

ブランドも10年目を迎えた頃、近しい人から
「世の中の人はふんどしほしいと思ってないよ」と言われてしまいました。

たしかに、ふんどしには「古い」「お祭り」のような昔からのイメージがハードルになってしまっていますよね。

それなら、ふんどしではない形で「自分をいたわる時間」をお届けしたいと考えるようになりました。

そんなとき、サウナにハマったんです。サウナに行くと、更衣室で僕はふんどしを穿いて帰るけれど、せっかくととのった後にまた締め付ける下着を身に着けて帰る人たちを見て「もったいない」と思ったんです。

サウナの後、そのまま穿いて帰れるようなショートパンツがあったら、と考え始めたことが『ととのうパンツ®︎』のはじまりです。

 

― サウナでの経験が「ととのうパンツ」の名前にもつながっていますね。
 クラウドファンディングでは大きな反響があったようですが、なにか変化はありましたか。

「ノーパン」というキーワードでここまで反響があるとは予想以上でした。きっと誰もが今の下着に対してなんらかのストレスを抱えていることが分かりました。

「ととのうパンツ」を通じて、下着を身に着けない開放感を知っていただきました。

『ととのうパンツ®︎』は「#実はノーパンです」というキャッチフレーズもあり、快適さをよりイメージしていただきやすく手に取ってもらう機会が多かったように思います。

クラウドファンディング以降、ふんどしにも興味を持ってくださる方も多いです。

ー 新しい挑戦が、さらに「自分をいたわる時間」を広めていくきっかけになっているのですね。中川さんのものづくりでのこだわりを教えてください。

「顔の見える関係性」を大切にしています。

デザイナー、縫製工場、梱包工場、すべて紹介でつながった方々です。
一緒にものづくりをする方々の固有名詞までいえる関係のなかでやりたいと思っています。

それぞれの背景や生きづらさを抱えながらも頑張っている人たちと一緒に作っていく。原価を公開することも含めて、透明性のあるブランドを目指しています。

 

― ものづくりを一緒にやる人にまで想いがこもっていますね。
  最後に、これからの展望などあれば教えてください。

夏のリラックスウェアの定番となるようなブランドに育てたいです。夏といえばふんどしや『ととのうパンツ®︎』を穿いてリラックスしてもらえたらと思っています。それから、キッズやパジャマの展開も考えています。

 

中川さんありがとうございました!

『ととのうパンツ®︎』は去年よりさらにパワーアップして登場します。
ぜひこの夏は「自分をいたわる時間」を大切にするふんどしデビューしてみてはいかがでしょうか。




■「ととのうパンツ®︎」「ととのうパンツ®︎」はカタカナオンラインストアでもご紹介中です。((画像をクリック))