さがしモノの旅 大阪 その1 灯し人の集い
さがしモノの旅 大阪
今年から審査員がガラッと変わったと噂の、関西を代表するクラフトフェアの「灯し人の集い」に行ってきました。
そもそもこのイベントは誰が始めたのか?
2009年に第一回が開催され、実行委員会長の辻野剛さんをはじめとする、クラフト作家やアーティスト、クラフト店店主などの方達が立ち上げたイベントで、その実行委員会方々が出品選考を行います。
公式のHPの「ごあいさつ」の中でクラフトとは?このフェアとは?
が綴られていました。
“「Craft」とは、機械生産に対しての手仕事、と表現される。
元来モノを大量に必要とした時代が来る前には
Craftという言葉は無かったのかも知れない。
そのくらい人がモノを作るということは当たり前のことなのです。
当たり前で無くなりかけている時代に、その当たり前のことを生業とし、
人々の暮らしの中に小さな”思い”という明かりを灯す人たちがいます。
彼ら彼女らと触れ合い、モノが持つ物語に耳を傾けることで、
人の暮らしが少し豊かになり、モノに対する価値感も変るのではないでしょうか。“
※灯し人の集いHPより
この言葉がこのフェアのすべての原点。経済的な視点からのモノ作りでは無く、自分と向き合い本当に大切なことは何かを追い求めて、形となったモノが作品としてこの会場に並びます。
前からレベルが高いフェアと聞いてはいましたが、僕が訪れたのは昨年がはじめて。
その時はこのフェアの下調べはせずに、他のクラフトフェアや手作り市と同じような感覚で訪れたのですが「ずいぶんとシックな作品を作っている人が多いイベントだな」と感じました。それでも会場は大盛況で、暮らしの道具に対してよいモノを選びたいと言う人々がこんなにもいるのだと感じました。
2回目の今回は僕の心の変化もあって、とても有意義に会場を見ることが出来ました。
カタカナはお土産屋というコンセプトで雑貨店をやっています。幅広い品揃えの理由は、1つのモノを深く追求するのではなく、お客様にそのモノが持つそれぞれの世界への入り口をご案内したいと思いでセレクトをしています。
大量生産大量消費の時代を経て、ここ数年でモノ作りという事が見直されています。まさに手作りブーム。
色々な識者が「作品が雑貨化している」「売れる事を意識し過ぎたモノ作りへの危機感」
と言っています。確かに本質を突き詰める事の大切さは理解できます。このフェアではいつまでもモノを作る意味と意義を追い求める会であって欲しい。
でもカタカナはそれだけでは無くて、肩の力が抜けた「フッ!」と笑顔になれる商品や、手作りとは対極の大量生産のモノもきちんと紹介をしていきたい。
そのモノ作りの裏側には、子育てに追われながら商品を作っているお母さんや、金属の磨き加工に人生を注いでいる職人さんたちがいるのだから。そんな人たちの才能にもきちんと光を当てたいと思っています。
全国の産地やフェアに行きあらためて思うのは、いい作り手やいいモノに出会うと、自分の手で皆さんに紹介したくなる。
「ねぇ!見て下さい。こんな素晴らしいモノを作る人がいるのですよ!」
やっぱり僕は良いモノを紹介するお店をやりたいです。ギャラリーの様なお店の様な、カタカナがやるんだから気軽な感じが良いですね。めちゃくちゃカッコ良くてめちゃくちゃ敷居が低いお店。
そしていつかそれらを集めたフェアをやってみたいです。
なんだか話がそれてしまいましたが、刺激をもらえた今回の「さがしモノの旅」でした。
実行委員会長の辻野さんがコメントを掲載していました。
興味深く拝読しました。良かったらぜひ!↓
第10回 灯しびとの集いを終えて
日本のカッコイイを集めたお土産屋さん
katakana/カタカナからのお知らせでした。