Katakana-日本のかっこいいを集めたお土産屋さん

こぎん刺しのお話 こぎん展

こぎん刺しとの出会いは、14~15年前の事です。
妻の実家が青森の弘前なので、帰省するたびにお土産物屋さんで
この伝統工芸の刺繍は良く見かけ存在自体は知っていました。
第一印象は「少し年配の方向きのモノだな、、」という感想です。
そして2年前の夏、お盆で帰省している時に「弘前こぎん刺し研究所」
という会社の存在を知り、興味半分でアポイントも無しで訪れてみたの
です。ガイドブックによるとこの建物は、あの有名な建築家ルコビジェの
もとで建築を学んだ前川國男さんが建てた建物が当時のまま使われている
と事です!売店もあるそうなので完全に観光気分でした。
 
とてもシンプルでスッキリとした建物です。
何だかワクワクしてきて色々と探検してしまいました。
 

そしてお目当ての売店コーナーです。
「ん?、、どこかな?」とウロウロしていると、事務所の入り口がありまし
た。恐る恐る足を踏み入れて見ると、ホームセンターで売っている収納ケースが
並んでいる棚があります。
その中にどっさりとこぎん刺しの商品が入っています!
どうやら自由にこの中から選んで良いらしいのです。

そして収納ケースを開けてビックリしました!
こんなに美しいボタン達が入っています。

そして振り向くと無造作に出来たてのこぎん刺し達が作業台に
積まれていました。

僕は何だか興奮してきてしまい、
「すみません!!このこぎん刺しを仕入させて下さい!」
と叫んでいました。
別の作業をしていた女性がビックリしながらも、「どうぞ、、」と奥の
事務所スペースに案内してくれました。
そこでニコニコして出迎えてくれたのが社長の成田さんです。
突然の訪問にも関わらず、僕達のやろうとしているkatakanaの話を
じっくりと聞いていただいた上に、「こぎん刺しとは?」と言う解説を
とても丁寧に教えていただきました。

社長の成田さん。

こぎん刺しとは?
  「江戸時代、津軽の農民は木綿の衣料を着る事が許されませんでした。
  何を着ていたかというと麻でした!ご存知の通り青森の冬はとても寒い 
  です。そこで農村の女性たちは、保温と補強のために、麻の生地の要所
  に木綿で刺子を施していたそうです。そしてどうせやるならばキレイな
  模様にしたいと競って美しいこぎんを刺す為に努力したそうです。多様
  変化を見せる幾何学模様は一針一針丹念に刺し続ける北国の女性の
  繊細さと力強さを象徴している、日本が誇る伝統工芸であるのです。」

Open以来katakanaでは人気のこぎん刺し達ですが、今回は特別に昔の
資料をお借りして、いつもは取り扱わないアイテムもこの期間は展開しま
す。

手に取ってみるとどれも本当に美しく、日本の手仕事の素晴らしさを感じて
しまいます。

是非遊びに来て下さいね!お待ちしております。

日本のカッコイイを集めたお土産屋さん
katakana自由が丘店からのお知らせでした。