katakana – カタカナ(日本のカッコイイを集めたお土産屋さん)

日本のカッコイイを集めたお土産屋さん

  • Instagram
  • Twitter
  • Facebook
  • 日本語
  • English

メールマガジン登録

ブログ|BLOG


この箒(ホウキ)との出会いはかれこれ1年程前の事です。あるイベントでこの箒を作っている、
岩手県の高倉工芸さんが出店していました。
ちょうどその頃僕はお店に置く箒を探していたのです。katakanaでは開業時から棕櫚(シュロ)の箒が人気なのですが、人気過ぎて供給が間にあわず、常に欠品状態がずっと続いている商品なのです。シュロの箒に匹敵する素晴らしい箒は無いものかと実はアンテナをはっていたのです。初めて見た高倉工芸さんの箒は、僕を圧倒する位の存在感です。恐る恐る値札を見てみると、まさかの5万超え!この値段は僕たちのお店では高過ぎます。
「やっぱりな、、良いモノは高いね、、でもちょっと高過ぎなんじゃないかな、でもイイんだろうな、あの箒、、」
とひとり言を言いながらその場を後にしました。その後、お昼ごはんを食べて街をしばらくウロウロしたのです。気がつくと先程と同じ高倉工芸さんのブースの前に戻ってきていました。先程は気がつきませんでしたが、よく見ると手頃なサイズの小箒がありました。
「この小箒は普通に机の上とか棚とかのホコリをはらう事も出来るけど、一番良い使い方は洋服のブラシとして使うのが良いんだよ!」と少し東北訛りの優しい笑顔で教えてくれたのが高倉工芸の社長さんの高倉さん。
「ん?洋服のブラシ?」僕の知識では洋服のブラシは動物の毛で特に馬の毛が良いと聞いた記憶があります。そんな事はお構いなしに高倉さんはゆったりと話を続けます。
「洋服のブラシで使う時はちょっとした払い方のコツがあるんだよ。一方方向に払うのではなく、うちわをあおぐ様にしてみて、そうそう!パタパタと手首を動かすだけの動き!その状態で洋服に穂先があたる程度にホコリを払って」スーツは勿論、地元岩手のクリーニング屋さんは、着物の高級訪問着の仕上げにはこの小箒を必ず使うそうです。
「これ、借りて来きちゃった」とクリーニング屋さんの箒を見せてくれました。その箒は10数年使っているモノだそうです、見事に使い込まれていて、女性がお化粧で使う筆の様に美しい曲線を描いていました、これを見てなでしこジャパンが記念に貰った熊野の化粧筆を思い出しました。
「ちょっとこれ見てくれる?」と高倉さん。
自分の着ているニットの左手をパタパタとこの箒で払っています。
「このニットはカシミアなの、カシミヤは軽くて暖かいけど毛玉になりやすいよね?このブラシをかけると毛玉が無くなっちゃう。その証拠に左手は毛玉は無いけど、右手は毛玉だらけでしょ?見本で左手だけこの箒で払っているの。」話は続きます。
「毛玉って取るのが常識だよね?でもブチブチと毛玉を抜いちゃうとせっかくのニットがその分痩せちゃうよね。だからこの箒は毛玉を取るのではなく、髪の毛をとかす様に毛玉をほぐしてあげる事で毛玉を無くしてあげる事が出来るんだよ!」おおっ〜!!スゲ〜!!南部箒!!
ん?でも、それって南部箒でなくてはならないのかな?普通の箒ではダメなのかな?
早速、高倉さんに聞いてみました。すると一層柔らかな笑顔になって話し始めました。
「箒はね、大事なのは原料なの。納得する良い原料を使いたいから、僕たちは箒草と呼ばれる草を自分達で作っている。それを1本1本選別して、手作業で箒を1本ずつ編んでいくんだよ」何だかとても簡単に説明してくれましたが、もの凄くテマヒマがかかっている気配がプンプンします。

洋服ブラシにも使える南部箒の一番の特徴は穂先の縮れです。この縮れがホコリを掻きだしてくれながらも、洋服にダメージが少ない箒なのです。さらに驚きがフローリングでもホコリが良く取れて、カーペットのホコリや髪の毛などの細かいゴミも掃けてしまう!本当にビックリの箒です。
その後もまだまだ、高倉さんは話したい事が沢山ありそうでしたが、「このDVD見てね!」と資料と共にDVDを頂きました。
もっと詳しく知りたい方はこちら⇒※お手入れ方法の動画もありますよ!高倉工芸


この穂先の縮れがポイントです。

そしてその場で購入したのが和洋服ハケ(和洋服ブルーム)。15000円!!
もうここまで解説を聞くと値段の高さよりも、この価値のある箒を使ってみたい!!
と言う思いが強くなったのでした。


早速僕はお店のスタッフに自慢です。長々と箒の説明をして、ニットの毛玉を掃いて見ます。
ガチガチに絡まった毛玉を綺麗にするには、根気が必要ですが、出来始めの毛玉は「あれ?どこだったっけ?」という感じで綺麗になっていきました。
その後、数か月の間、この箒は展示品として店内に飾られていて、興味のあるお客さまには試してもらっていたのでした。なんで、すぐに発注しなかったかと言うと、正直な所「プライス」やはり小さい箒に1万5千円は高くて売れないのではないか?と言う不安が僕の決断を躊躇させるのです。では、なんで今回発注を決めたかというと、お客さまに背中を押して頂いたから!この箒を説明すると「確かに良いお値段だけど、それだけのモノだと思っているんでしょ?!私はこの箒欲しいから入荷したら教えて!」なんと心強いお言葉。この様な言葉を下さったお客さまが数人いらっしゃるのです。感激以外ありません。
やっとkatakanaの仲間入りしたこの南部箒は、今では仲良く壁に掛けられています。是非手に取ってみて下さいね!!

日本のカッコイイを集めたお土産屋
katakanaからのお知らせでした。