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【つくり手訪問の旅】カタカナ社員研修 (⑥宝島染工編)

#カタカナのつくり手とはこび手

九州の筑後地方・織物の産地を2日間で巡るカタカナ初の社員研修。

この旅、最後の訪問先『宝島染工』さんへ。笑顔で迎えてくれたのは、代表の大籠さん。
さっそくオリジナル商品が集まっている宝島倉庫にいれていただきました。

入った瞬間、染めの美しいカーテンがお出迎え。
カーテンをくぐると、宝島染工さんならではの染めの世界に「わあぁ!」と歓声があがりました。

大籠さんに気になる商品の説明や接客方法をご伝授いただく中で、カタカナ娘みんなうずうず、、、。
そんな様子を察してくださったのか「着てみる?」と嬉しい一声。
一目散に平岡がパンツを試着させていだき、次に脇田さんがシャツ、野田さんがパンツ、
櫻井さんがロングシャツを着て、みんなキラキラの笑顔で試着室から登場。

△上下のセットアップも。なんだか新鮮です。

大籠さんからコーディネートのアドバイスをいただくと、いつもと違う雰囲気になり、うっとり。


自分で選ぶとどうしてもいつもと同じ感じを選んでしまうので、
大籠さんにコーディネートしていただき、新たな自分発見に大興奮の試着会でした。

次は、工房へご案内いただきました。
「うちは手染めだから機械は生地を洗うためのものしかないんです。」とご説明いただき、藍のある工房奥まで連れて行っていただきました。

大籠さんに藍染めの実演をいただきながら、
「生地の折り方や持ち方でも染まる模様がかわるんです。」と布を折り、藍に生地を入れ染めていきます。


布を広げてできた模様の美しいこと。あれ?布が緑色。不思議に思っていると「藍は染めた直後は緑色で、だんだんと酸化して色が変わっていくんです。」と教えていただきました。

△2度染めの様子。白く抜けた分に2度目の藍が入り、色の濃淡が複雑になっていきます。

手染めで一枚ずつ藍に生地を入れ、染めている姿は本当に美しくて。
黙々と作業をすすめる宝島染工のスタッフの方々をじっと見つめてしまいました。

生地によっては強く絞れないものもあって加減が難しいそう。
染め方によっては工房ではなく、別の場所にもっていき染めることもあるそうです。

「同じ生地をつくるためにレシピはあるけれど、感覚的なことは伝えるのが難しいから、ペアになって作業をしていて。」と大籠さん。


そのときの偶然や気持ちで作る一点ものではなく、中量生産できるよう感覚まで伝えていく。
規則的でない柄を何枚もつくれる環境を整えるのは、見えないところまで様々な工夫をしながら、
根気強くものづくりに向きあっているからこそできることなんだと思いました。

オリジナルの商品で表現したい柄に挑戦し、少しずつイメージに近づけていく。
染めの表現を追求しつづけていく宝島染工さんならではのものづくりの姿勢が、
オリジナル商品には表れていて、だからこそ着る人の気分をあげる洋服がつくれるんだなと感じました。

「午前中はカタカナ別注を染めてたんですよ。」と大籠さん。
帰り際、美しいチャコールの洋服が!

「わあああ!きれい!すきな色ですね。」と脇田さん。
嬉しいことに染め上がった別注も見ることができました。

以上で、カタカナ社員研修は終了です。

それぞれの思いを胸に、2日目の夜は博多のおいしいごはんとお酒を楽しみながら討論会。
気付くと3軒はしご。楽しい夜がふけていきました。

自分たちの目で見て、聞いて、触れて。
実際にものづくりの現場でしか体験できないものを感じられる2日間でした。
ご協力いただいた方々には感謝しきれません。

実体験だからこそ感じられたことを、いかにお店やオンラインストアでお客さまに伝えていくか。
4人でアイデアを出して、今回体験したことをお伝えができるようにと考えるばかりです。
これからに、こうご期待!ですね。(書き手:平岡)

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