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カタカナのつくり手とはこび手「sonorとやさしい革」~sonorアトリエ訪問編 後編~

#作家さんのこと

カタカナのつくり手とはこび手「sonorとやさしい革」。
sonorアトリエ訪問編 後編は、sonorさんとやさしい革との出会い、ものづくりについてのお話をご紹介します。

私たちは、sonorさんを通じて出会った「やさしい革」ですが、
そもそもsonorさんはどのようにして山口産業さんの「やさしい革」と出会うことができたのか。
お話をお伺いしました。

現在は、革を使ったものづくりをしている園田さんですが、ルーツは洋裁でした。

小さい頃に 園田さんの お祖母さま が通う洋裁教室で ものづくりの楽しさを知り、高校を卒業後は服飾の短大、続いて専門学校 に進学されます。

そして月日は過ぎ、2人の男の子のお母さんに。

保育園で行われるバザーの準備期間中、コミュニティーの中で雑誌の編集者さんと出会い、ものづくりの取材を受けます。
そこで、製作を提案された作品に対し「レザーでトライしてみたい」という思いが生まれたことがきっかけで、
導かれるように革のものづくりへの道へ進んでいくことになるのです。


写真・山口産業さんにて

本格的に革を使ったものづくりをはじめる前に、日暮里の革の問屋さんへ、革探しに訪れた園田さん。

店内に並ぶたくさんの革の中で、一際引きつけられる革と出会います。他とはちがう質感、色味に目を奪われたそうです。
「その革は、近くの工場で作っていますよ。工場見学も募集しているので、行ってみてはいかがでしょうか。」と店主の方の紹介で繋がったのが…

なんと、山口産業さんだったのです。

子育てを通じて「環境に優しく未来に繋がるものづくりがしたい」という想いがあった園田さんと「人と環境にやさしい革」をつくる山口産業さん。

出会うべくして出会ったかのような必然を感じます。

こうした、ひとつひとつの出会いをなによりも大切にしているsonorさん。
人とのつながりの中で、新たなチャレンジに挑み続け、作品を生み出していきます。

そのひとつが、定番ARAIシリーズ。

アトリエとご近所のお店とバッグを共作することになり、店主の方から提案があったのが「革を洗うこと」でした。

ユニークなアイデアを受けてsonorさんがチャレンジしたことから生まれたバッグが、今ではsonorさんの代表作になっています。

最後に、園田さんに「sonorのこれから」についてお伺いしました。

「これからもやさしい革をより多くの人に知ってもらう、という思いを持ってものづくり続けていきます。

でも続けていくことって、実は簡単ことではないと思うんです。
この活動を続けていけるように、新しいチャレンジを前向きに楽しみながら、作品に取り入れていきたいです。」

‘‘次世代の為に、人と環境にやさしいものづくりをする“山口産業さんと同じ志のもと、「やさしい革」の可能性を日々考えている園田さん。
ものを作ることだけでなく、ものづくりを通して、革の良さを伝えるsonorさんの素晴らしい姿勢に、ただただ感服です。

そしてなにより「ものづくりを心から楽しんでいる」姿に、こちらもワクワクしていまいました。

取材を通してsonorさん、山口産業さん、それぞれの作り手の想いを知り、sonorさんのバッグの魅力をより深く知ることができました。

なにか物を買うとき、見た目や値段、使い勝手、表面上の情報だけで判断しがちだけれど、
目に見えない“ものが出来るまでの過程や背景に込められた想いを知る”ことの大切さを改めて感じた一日でした。
カタカナはこれからも作り手の想いを届け続けます。

園田さん、本当にありがとうございました。


【sonor やさしい革のバッグ展】
日時 11月28日(土)-12月11日(金)
場所 katakana/カタカナ自由が丘店

◎イベント詳細は、上画像をクリック!

【カタカナのつくり手とはこび手「sonorとやさしい革」ブログ一覧】
◎山口産業工場見学編 前編
◎山口産業工場見学編 後編
◎sonorアトリエ訪問編 前編 やさしい革からバッグができるまで
◎sonorアトリエ訪問編 後編 sonorの丁寧なものづくり