待望の「冬もんぺ」が登場!綿モールをつかったあたたかなもんぺ。
こんにちは。カタカナの関野です。
今回は「冬もんぺ」についてのご紹介です。
うなぎの寝床のもんぺといえば、夏に穿くイメージでした。
寒い季節にもはけるもんぺがあればと思っていたところ、今回あたたかな綿モールの生地を使った「冬もんぺ」が登場。
久留米絣のよさはそのままに、着心地にもこだわったふんわりとした綿モール。
その開発過程についてうなぎの寝床池田さん・富永さんにお話を伺いました。
ーはじめに、綿モールでもんぺを作ろうと思ったきっかけを教えてください。
久留米絣のもんぺには、春夏の印象がありましたが、寒い季節にも体温を保つような実感がありました。
ただ、生地を厚くしただけでなく、見た目にもあたたかみのある「冬もんぺ」として認識してもらえるような生地作りをしようとしました。
実際には、9月後半から5月まで真夏以外は履いています。通年一枚で気軽にはけるもんぺができました。
ー制作過程で特に大変だったことはどんなことですか。
定番の久留米絣に新たにモール糸を使っているので、
久留米絣のよさを失わない設計を考えるのが難しかったです。
凸凹感が横糸の方が出るので、横糸にモール糸を組み合わせています。
秋冬はもちろん一年を通して穿きやすいもんぺを目指して、機械の面や製造の過程で壁がありましたが、結果的に久留米絣のあたらしい可能性をみせてくれるような生地ができあがりました。
ーモール糸を使うとどのような機能面・製造面での壁があるのでしょうか。
モール糸は巻いた状態で毛並みが一方方向になっているため、毛並みを揃えて織っていかないと陰影のような線が浮き出てしまいます。
しかし、この毛並みは目視ではその方向が確認しづらいため、モール糸の生産段階から毛並みに揃えて糸を管理し、織る際に順番をそろえて織機に通していくという、通常の糸にはない手間がかかるのです。
モール糸を経、緯に入れた場合の試織を繰り返し、改善し続けた結果、
今回のモール糸久留米絣が完成しました。日頃から、創意工夫と品質向上を念頭に開発を続けてきた「久保かすり織物」だからこそ実現できた絣・もんぺだと言えます。
ー綿モールならではの特徴はどんなところでしょうか。
定番の久留米絣に比べて経年変化はゆるやかです。
ふんわりやわらかい感触から、くったりやわらかい感触になっていく感じでしょうか。
おうちの洗濯機で洗っていても擦れることなく、長く穿いていただけます。
冬といえばウール、というイメージの方もいらっしゃるかもしれません。
やはりあたたかさの代表格はウールなのですが、綿モールはチクチク感もなくふんわりとした肌触りでストレスなく穿いていただけます。
糸の太さと、織る際の糸の密度の組み合わせ、密度を探りながら、秋冬にもリラックスできるもんぺを作ることができました。
暖かさはもちろんなのですが、久留米絣らしい風合いなどバランスを大切に作られているので
年齢や性別関係なく、幅広い方にとって秋冬の定番になってくれたら嬉しく思います。
池田さん・富永さんありがとうございました!
綿モールの冬もんぺはカタカナ自由が丘店、そしてオンラインストアでも販売中です。
●うなぎの寝床 久留米絣のもんぺ 綿モール(無地) はこちら●
カラーはベーシックなモスグリーン・グレー・ネイビーをご用意。
コーディネートにも合わせやすく、様々な着こなしをお楽しみいただけますよ。
ぜひお気に入りを見つけてみてくださいね。