さがしモノの旅 愛媛編 2015年7月 ちょっと前のお話ですが、、
さがしモノの旅 愛媛編
話は今からさかのぼること半年前の7月の終わりのころ。
僕は何度目かの「さがしモノの旅」に出ました。目的地は四国の愛媛県。目的は昨年の10月に
開催した「オキモノ展」に出品して頂きたい作家さんに製作のお願いをする事と、長い間企画を
温めてきた「大四国展」の打ち合わせと、作っている人とモノに出会う事です。
最初に訪れたのは愛媛県・砥部焼きのスギウラ工房。ご夫婦で陶芸家の杉浦さんの奥様の工房で
す。奥様の綾さんの作品はとてもあたたかく手になじむ、いつまでも手にとっていたくなるモノ
たちです。でもその時の相談相手は旦那様の史典さん。彼は現在オキモノ(オブジェ)の製作に
集中をしています。その時の詳しいことはこちら〈オキモノ展からご紹介 杉浦史典さん 2015
年10月8日〉
大四国展でお願い出来るか分かりませんが、いつか必ずご紹介したい作家さんです。
次に訪れたのが同じ砥部焼の「すこし屋」さん。松田さん夫婦と職人さんたちで切り盛りされて
いました。こちらの窯は昨年の6月に開催した「カタカナ水族館」のイベントのきっかけを作っ
てくれた窯元です。〈カタカナ水族館からのお知らせ すこし屋お魚の器 2015.6.26〉
製作現場に行くと展示会とは違った見え方をするので、やはり自ら動く事は大切ですね!
お忙しい中ありがとうございました。
その日は道後温泉に泊まりました。
とてもいいお湯に、いい旅夢心地です!
次の朝、宿まで迎えに来てくれたのは、四国と言えばこの男!井上君です。
ホテルのラウンジで大四国展の打ち合わせをして、宇和島に向かいます。
到着したのがこちら。「黒田旗幟店」何年も前僕が大漁旗に興味があるといった言葉を覚えてい
てくれたのかもしれません。サンキュー井上君!
こちらの黒田旗幟店さんは1904年創業で伝統工芸士に認定されている凄いところでした!
2階の工房で大漁旗を製作していました。石油ストーブで熱をゆっくりあてています。
見る見るうちに鮮やかな色が浮かび上がってきます。
職人さんの道具はいつも惹かれてしまう。プライドをもった技には道具も誇らしく凛としている
ように感じます。
大漁旗について色々教えて頂きました。僕はその日の漁が大漁の時やお祭りなどの特別な日にこ
の旗を掲げるのと思っていましたが、正解は新しい船の進水式の時に豊漁を願って大漁旗を何本
も掲げるのだそうです。カッコいいですね!
でも最近は新しい船を作る漁師さんも少なくなって、本来の大漁旗の依頼は少なくなったそうで
す。いまは子供の出産祝いや、退職祝いやお店の幟(のぼり)などの注文が多いそうです。あと
看板商品は鯉のぼり!残念ながら見ることは出来ませんでしたが、オールハンドメイドの素晴ら
しい作品だそうです。
突然の訪問にもこちらが恐縮してしまう位歓迎してくれた黒田社長。メチャクチャ格好が良かっ
た!彼の笑顔につられてみんなが笑ってしまいます。
アートが好きな人に「宇和島」というとあのお方を思い浮かべるのでは?
そう!大竹伸郎さん。以前香川県の丸亀にある猪熊弦一郎現代美術館での「大竹伸朗展」に行っ
たとき、入口に大きなネオンサインで「宇和島」と作品が設置されていたのを思い出しました。
そしてこの黒田さんと大竹さんは大の仲良しだそうです。ここにもよく遊ぶに来るのだとか!
この和室で黒田さんはフリーハンドで下絵を描いていきます。こう眺めただけでも突っ込みたく
なるものがチラチラ見えます。遠慮なく上がらせて頂きました。中でも気になったのが扉の向こ
う側に映っている染め物。
ギターとレコードです。黒田さんは大の音楽好き、自分用に作ってみたそうです。
これは欲しい、、非売品。
お土産に手ぬぐいをGETしました。何だか持っていると縁起が良くなりそうです。
すっかり長居してしまいました!ありがとうございました。
黒田さんのうちの中を探索していたら見つけたのがこの襖?
何だか雰囲気のある佇まいに足止めて眺めていると、愛媛の和紙アーティストの作品なのだとか
現代和紙ブランド「りくう」デザイナーは佐藤さんという女性だそうです、なんと彼女は井上君
の知り合いで、今回僕を紹介しようと思っていたのだとか!繋がりますね。でも残念ながら出張
でご不在との事、、またの機会に。
宇和島でもう一軒行ったのが「KIYA RYOKAN/木屋旅館」
木屋旅館とは?
明治44(1911)年、創業。政治家では後藤新平、犬養毅、作家では司馬遼太郎、吉村昭、五木寛
之のほか、国語学者金田一春彦らが宿泊しました。明治時代の旅籠の面影が残る木造2階建て。
平成7(1995)年、惜しまれつつ廃業しました。長らくそのままにされていましたが、平成24年
春、新しい滞在型の観光名所として再生オープンしました。
昔の旅籠をリノベーションして1日1組限定で最小2名~最大10名借り切るスタイルだそうです。
とにかく中がカッコイイ、デザイン過多でもシンプル過ぎでもない絶妙なバランス。勉強になり
ました。名物のメチャクチャ宇和島の歴史に詳しいポーランド人のセールスマネージャーのグレ
ブさんにはお会いできなかったのが悔やまれます。先ほどの黒田さんとは大の仲良しだそうです。
今回の旅の最終目的地に到着しました。
以前から四国の話になるとみんなの口から登場するのが「SA-RHA/サラ」の帽子さん。
あまりに特徴的なお名前なのでニックネームだと最初のころは信じて疑っていませんでした。
ゆったりと流れる肱川(ひじかわ)にそって走る街道沿いに、突然この建物が見えてきます。
雰囲気のある店内。すべてが心地よく並んでいて、きっちりしているけど緊張感を与えない不思
議な空気。そして初対面の帽子千秋さん。
「よく来てくれましたね~!コーヒーを淹れましょう」と出していただいたコーヒーはとても美
味しくてビックリ!その後は千秋さんの今までの道のりの話に引き込まれて、共感しまくり!や
ばい!泣けてくる。すごいな、、千秋さん!もっともっとお話をしたかったのですが時間切れ。
そしてなんと!3月に開催する「大四国展」にSA-RHAさんに出品をお願いした所、嬉しいことに
OKを頂きました!そして来ていただけるかも?? 帽子千秋様、初katakanaなるか?(笑)
この前の話の続きが出来るといいな!
隣の建物が空いているそうです。「借りちゃえばいいのに!」の千秋さんからの言葉に「どうし
ようかな?」と一瞬考えてしまった僕でした(笑)
井上君、今回もありがとうございました!
大四国展では勝手に四国コーディネーターに任命させて頂きました。(命名したのは僕じゃない
けどね笑)今後ともよろしくお願いいたします。
はじめての愛媛は無事完了!
この続きは「さがしモノの旅 香川&愛媛しまなみ海道編その1」に時期をおいて繋がっていく
のです。
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